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令和6年版 男女共同参画白書 (20 ページ)

公開元URL https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html
出典情報 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》
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が多い。今後、更なる高齢化の進展により、家族の介護をする者の増加が予測されるが、平均寿
命の延伸により、要介護の期間も長期化する可能性がある。働きながら介護をしているワーキン
グケアラーが増加している中、介護は個人のみで抱えるべき課題ではなく、社会全体で支えるこ
とが必要である。
女性がキャリアを中断しないことは、男女間賃金格差の是正及び女性の経済的自立にもつなが
る。女性が不本意に離職することなく、キャリアを形成していくためには、仕事と家事・育児等
の両立支援に加えて、女性特有の症状を踏まえた健康への理解・支援等の「健康との両立」も求
められる。一方、男性についても、生活習慣病のリスクが高いことや、女性に比べて認知度は低
いものの更年期障害がみられるほか、長時間労働による健康への影響や根強い固定的な性別役割
分担意識等から孤立のリスクを抱えるおそれもある。男女ともに、双方の健康課題に対する理解
及びそれぞれの特性に応じた支援体制が求められている。
そして、男女ともに職業生活における「健康」の維持・増進は、従業員の「ウェルビーイング」
を高め、企業における生産性を向上させることが期待できる。社会全体で健康課題に取り組むこ
とで、人々の労働参画や地域活動などへの参画が拡大し、日本経済の成長や地域を含めた社会全
体の活力向上につながるであろう。
第1節では、社会構造の変化と男女で異なる健康課題について、政府統計を中心とした各種デー
タ等で確認した上で、第2節では、内閣府で実施した意識調査等を用い、健康課題の仕事、家事・
育児等への影響やこれからの働き方等について深掘りし、第3節では、今後の両立支援の在り方
について考察する。

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令和5年度男女共同参画社会の形成の状況