令和6年版 男女共同参画白書 (224 ページ)
出典
公開元URL | https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html |
出典情報 | 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》 |
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②
体制のより一層の充実を図っている。
(再掲)
【法
法務省の人権擁護機関では、専用相談電話「女
務省】
性の人権ホットライン」を設置するなどして相談
7
第
分野
生涯を通じた健康支援
生涯にわたる男女の健康の
第1節
包括的な支援
ア
あわせて、子宮頸がん検診・乳がん検診の更な
る受診率向上に向けた取組として、対象者一人一
人への個別受診勧奨・再勧奨の推進やクーポン券
包括的な健康支援のための体制の
構築
の配布等を行っており、令和4(2022)年度時点
女性の身体的・精神的な健康及び女性医療に関
町村で実施されている。さらに、受診率向上効果
する調査・研究を進めるとともに、女性医療に関
が実証された受診勧奨策を取りまとめた「受診率
する普及啓発、医療体制整備、女性の健康を脅か
向上施策ハンドブック(第3版)
」を活用した研修
す社会的問題の解決を含めた包括的な健康支援施
事業を都道府県及び市町村を対象として実施した。
策を推進している。
【こども家庭庁、厚生労働省】
また、がんを始めとする疾患についても、治療
①
②
年代に応じて女性の健康に関する教育及び啓発
を行った。また、女性の健康の増進に関する情報
の収集及び提供を行う体制を整備するために必要
で個別受診勧奨は約8割、再勧奨は約4~5割の市
と仕事を両立できる環境整備の取組を推進してい
る。
【こども家庭庁、厚生労働省】
⑤
予期せぬ妊娠の可能性が生じた女性が、緊急避
な措置を講じ、女性が健康に関する各種の相談、
妊薬に関する専門の研修を受けた薬剤師の十分な
助言又は指導を受けることができる体制を整備し
説明の上で対面で服用すること等を条件に、処方
ている。
【こども家庭庁、文部科学省、厚生労働省】
箋なしに緊急避妊薬を適切に利用できるよう、薬
③
女性の心身の特性に応じた保健医療サービスを
の安全性を確保しつつ、当事者の目線に加え、幅
専門的・総合的に提供する体制の整備(例:女性
広く健康支援の視野に立って検討している。なお、
の専門外来、総合診療を行う医療体制の整備)
、
緊急避妊薬を必要とする女性には、性犯罪・性暴
福祉等との連携(例:心身を害した女性を治療す
力、配偶者等からの暴力が背景にある場合もある
る医療施設と配偶者暴力相談支援センターや民間
ことから、令和 5(2023)年度において試行的に
シェルター、婦人保護施設(女性支援新法におけ
実施した「緊急避妊薬の販売を行うモデル的調査
る女性自立支援施設)等との連携)等を推進して
研究」では、薬局とワンストップ支援センターや
いる。
【内閣府、厚生労働省】
近隣の医療機関等との連携体制を構築した上で、
④
女性の心身に多大な影響を及ぼす暴力や貧困等
必要な場合には、薬局から同センター等を紹介す
の社会的要因と、女性の疾患や生活習慣との因果
るなどの対応を行った。また、義務教育段階も含
関係について調査を行うとともに、月経関連疾患
め、年齢に応じた性に関する教育を推進した。さ
や更年期障害に対処するための医療者の関与の効
らに、性や妊娠に関し、助産師等の相談支援体制
果を検証するなど、女性の生涯にわたる健康維持
を強化している。
【内閣府、こども家庭庁、文部
に向けた保健医療の在り方等に関する調査研究を
科学省、厚生労働省】
推進している。その成果の普及啓発に当たっては、
行動科学の専門家の知見も活用し、必要な層に必
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要な情報を効果的に届ける方法を検討している。
第1部
令和5年度に講じた男女共同参画社会の形成の促進に関する施策
⑥
女性の健康の包括的支援に必要な保健、医療、
福祉、教育等に係る人材の確保、養成及び資質の