令和6年版 男女共同参画白書 (62 ページ)
出典
公開元URL | https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html |
出典情報 | 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》 |
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なっており、健康課題を抱えていても、
「仕事」
イズム損失割合)
の生産性は何とか維持し、
「家事・育児・介護」
で調整していることがうかがえる 。
有業者について、最も気になる症状があっ
21
たときの「仕事」と「家事・育児・介護」の
一方、女性無業者の「家事・育児・介護」
プレゼンティーイズム損失割合をみると、男
のプレゼンティーイズム損失割合は、他の就
女ともに、いずれの就業状況・役職であって
業状況・役職における「仕事」のプレゼン
も、
「仕事」よりも「家事・育児・介護」の
ティーイズム損失割合と同程度となっている
プレゼンティーイズム損失割合の方が高く
(特- 39 図)
。
特- 39 図
最も気になる症状があったときの「仕事」と「家事・育児・介護」の
プレゼンティーイズム損失割合(男女、就業状況・役職別)
女性
0
10
20
30
管理職
(課長クラス以上)
(n=232)
40
50
非正規雇用労働者/
非管理職
(n=2,382)
無業者 ―
(n=2,075)
32.7
33.1
60
0
10
20
30
48.2
管理職
(課長クラス以上)
(n=977)
正規雇用労働者/
非管理職
(n=2,642)
28.5
47.7
非正規雇用労働者/
非管理職
(n=630)
28.8
29.8
正規雇用労働者/
非管理職
(n=2,098)
男性
(%)
43.2
無業者
(n=876)
34.2
仕事
40
50
27.2
―
(%)
60
48.3
48.7
44.9
40.5
家事・育児・介護
(備考)1.
「令和5年度 男女の健康意識に関する調査」
(令和5年度内閣府委託調査)より作成。
2.
「通常時(気になる症状がない時)の仕事や家事・育児・介護の出来を 100%として、ここ1か月の間で最も気にな
る症状があった時の、自身の仕事や家事・育児・介護の出来を評価してください。
」と質問。
例えば、不調があるために通常時と比べて出来が 20%下がるといった場合は、
「80%」と回答する。
なお、仕事については有業者のみに質問。
3.プレゼンティーイズム損失割合= 100%-2.の質問から算出した数値の平均値。
4.管理職(課長クラス以上)は、会社などの役員及び雇用されている者のうち、課長クラス以上の者。
「プレゼンティーイズム」とは
WHO(世界保健機関)によって提唱された健康問題に起因したパフォーマンスの損失を表す指標で、
プレゼンティーイズムとは、欠勤には至っておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康問題が理
由で生産性が低下している状態を意味する(経済産業省「健康経営オフィスレポート」から引用。)。
プレゼンティーイズムにはいくつかの評価手法があるが、例えば、「病気やけががないときに発揮で
きる仕事の出来を 100%とした場合の過去4週間の自身の仕事を評価してください」というアンケー
トによりデータを取得する方法がある。100%から当該数値を減算したものがプレゼンティーイズ
ム損失割合となり、この数値が大きいほど生産性が低いといえる。
21 個別インタビューによると、不調時であっても、仕事は責任があるため、あるいは周囲に迷惑がかかってしまうため手を抜けな
いが、家事については、最低限のことのみを行い、掃除や片付けは後回しにして調整しているという声があった。一方、子供の
いる女性からは、「家事(育児)の方が代替が効かない」
、
「しんどくても自分の代わりはいないのでやらなければならない」と
いう声もあった。
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1
令和5年度男女共同参画社会の形成の状況