令和6年版 男女共同参画白書 (76 ページ)
出典
公開元URL | https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r06/zentai/pdfban.html |
出典情報 | 令和6年版 男女共同参画白書(6/14)《内閣府》 |
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経痛(下腹部の痛み、腰痛、頭痛等)
」で「支
イメージ)
障がある」とする者の割合が最も高く、次い
月経に関わる不調(以下「月経不調」とい
で、
「月経中の体調不良(だるさ、下痢、立
う。
)の生活(仕事や家事・育児・介護)へ
ちくらみなど、痛み以外)
」
「
、月経前の不調(月
の支障の程度のイメージ(女性は自分以外の
」
、
「月経中のメン
経前症候群(PMS )等)
女性を想定)についてみると、女性の8割が
タルの不調」の順となっており、月経のある
「支障があると思う」としているのに対し、男
女性の6~7割が、上記の症状について生活
性の
「支障があると思う」
は5割となっている。
。
への支障があるとしている (特- 52 図)
なお、男性では「よくわからない」
、
「月経(生
月経不調がつらいときの仕事のプレゼン
理)自体がどのようなものかよくわからない」
ティーイズム損失割合のイメージ(月経の不
がそれぞれ2割となっている。
調がない者は「もしあったらどれくらいにな
24
25
また、女性においても「よくわからない」
るか」を考えて回答)について、男女、年代
が 14.5%となっているが、月経不調は個人差
別にみると、女性はおおむね 50~55%程度
が大きいこと、女性同士であっても、月経不
であるのに対し、男性はおおむね 65~70%
調についてあまり話をしない場合が多いこと
程度となっている。なお、女性は 20 代から
も影響していると推測される(特- 50 図)
。
40 代の月経のある世代では、若い年代の方
月経のある女性について、自分自身の月経
が損失割合が高くなっている。
不調の生活(仕事や家事・育児・介護)への
月経不調は仕事のパフォーマンスに影響し
支障の程度をみると、月経のある女性全体で
ている一方で、女性は月経不調にうまく対処
は「支障がある」とする者の割合が8割となっ
しながら仕事のパフォーマンスを上げようと
ており、特に20代及び30代では
「支障がある」
しているが、月経及び月経不調への理解不足
とする者の割合が9割となっている。
により、月経不調時の女性の仕事のパフォー
また、支障の程度も若い年代の方が高く、
マンスについて、男性側が過小評価している
20 代及び 30 代では、
「かなり支障がある」と
可能性も推察される。男性にも月経及び月経
する者の割合が4割となっており、多くの女
不調について、正しい知識と理解が必要であ
性が月経不調による支障を抱えながら生活し
る。
ている状況が明らかになっている(特- 51
図)
。
次に、月経不調の症状別に生活(仕事や家
事・育児・介護)への支障の程度をみると、
「月
なお、月経不調には個人差があることから、
一律で評価せず、それぞれの人の支障の程度
に応じた対応が重要であることにも留意する
必要がある(特- 53 図)
。
24 月経前症候群(PMS)とは、月経開始の3~10 日前から始まる様々な心身の不快症状で、月経が始まると症状が軽快、消失する。
25 個別インタビューでも、「月経の2週間前からPMSとみられる頭痛、腹痛、眠気や倦怠感等の症状があり、月の約半分は不調
である」
、
「月経期間中は月経痛の痛みに気を取られ業務のスピードが落ちてしまう」、「吐き気、食欲不振などが重なると全く集
中できず、頑張ってもほとんど仕事にならない」という声があった。
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令和5年度男女共同参画社会の形成の状況