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資料1-2-3-6    薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(交互接種に係る報告症例・基礎疾患等及び症例経過) (342 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00055.html
出典情報 第 88 回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、令和4年度第 18 回薬事・食品衛生審 議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(11/11)《厚生労働省》
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本例は、医薬品医療機器総合機構を通じて入手した医師による副反応報告症例
(厚生労働省受付番号:v2210001689)である。

物忘れなく日常生活動作は自立していた被接種者。

2021/06/17

SARS-CoV-2(コミナティ筋注)1 回目接種。

2021/07/22

SARS-CoV-2(コミナティ筋注)2 回目接種。

2022/03/06 本剤 3 回目接種。

2022/05/28 無菌性髄膜炎、右顔面神経麻痺が発現。急に腰の痛みを認めた。

2022/05/29 昼、食欲がなく、味覚も変わった。夕食時、右口角から水をこぼし
た。胃も受け付けず、食事しなかった。

口腔カンジダ
症;
24205
無菌性髄膜炎;

耳帯状疱疹

アレルギー性結
膜炎;

アレルギー性鼻
炎;

脂質異常症

2022/05/30

38℃の発熱、嘔吐を認め、内科を受診。口内炎や白苔が多発。右口

内や舌、右耳後ろから後頭部に痛みを認めた。食事、睡眠を摂れなかった。

2022/06/02 改善しないため、神経内科を受診。柳原法にて、安静時非対称・部
分強閉眼・不全頬膨らましを認め、20 点。House-Brackmann 法にて、やや高度麻
痺。口腔内白斑、潰瘍多発を認めた。3 回接種して免疫不全が危険因子で、口腔
カンジダ症と考えた。ミコナゾールを 14 日間投与。右顔面神経麻痺、右耳痛も認
め、後日、帯状疱疹ウイルス感染症も明らかになり、ラムゼイハント症候群と診
断。発熱と頭痛の症状に関しては、脳脊髄液中の単核球優位な増加、発症 6 日で
VZV 遺伝子を検出、VZV IgG も高値で帯状疱疹ウイルスによる髄膜炎と診断。血液
検査、髄液顕微鏡検査、培養などから神経梅毒、結核、真菌感染症はなかった。
エキスパートオピニオンに則って、アシクロビル 10 mg/kg 8 時間毎 14 日間とメ
チルプレドニゾロン 1 mg/kg を 5 日間静脈投与。入院。

2022/06/03-2022/06/04

発熱、頭痛、頸部痛が消失。

2022/06 メチルプレドニゾロン投与下で高血糖認めず。アシクロビルで腎機能障
害、精神運動興奮、幻視、振戦、ミオクローヌスなど副作用はなかった。

2022/06/15

14 日間のミコナゾール投与にて口腔内白斑、潰瘍が改善。アシクロ

ビル、メチルプレドニゾロン投与終了したが、著変なし。回復期訓練にも意欲を
持っているが 1 年後も厳しいかもしれない。柳原法にて、安静時非対称・部分強
閉眼・不全頬膨らましを認め、20 点。House-Brackmann 法にて、やや高度麻痺。
後遺症として右末梢性顔面神経麻痺が残る。

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