ガイドライン (206 ページ)
出典
公開元URL | https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html#influenza_initial_response_guideline |
出典情報 | 新型インフルエンザ等対策政府行動計画ガイドライン(8/30)《内閣感染症危機管理統括庁》 |
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(第1章 はじめに)
人防護具、冷凍庫等)の生産・輸入に係る要請や報告徴収等に係る制度
運用の具体については、「感染症法等に基づく医薬品等の供給情報の報告
徴収・生産促進要請等に関する運用ガイドライン」(令和6年4月1日厚
生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課)にて詳細を示している。
(3)ワクチンの特性
① パンデミックが発生した際には、国の責任の下、地方公共団体、医
療機関等の関係機関や、国民の協力を得て、可能な限り速やかにワク
チンの接種を行う。ワクチンの接種には、一般に、発症や重症化の予
防等の効果がある一方、不可避的に生ずる予防接種の副反応による健
康被害のリスクが存在する。このため、ワクチン接種の実施に当たっ
ては、予防接種の有効性及び副反応による健康被害のリスクについて、
利用可能な疫学情報を含めた科学的根拠を基に評価する必要がある。
② パンデミック対策におけるワクチンについては、パンデミックワク
チンと、新型インフルエンザに関するプレパンデミックワクチンの2
種類がある。
a プレパンデミックワクチン(新型インフルエンザ)
プレパンデミックワクチンは、新型インフルエンザが発生する前の
段階で、鳥インフルエンザの発生状況等を踏まえ、パンデミックを引
き起こす可能性のあるインフルエンザウイルスを基に製造される。流
行前に製造されたプレパンデミックワクチンについては、同様のウイ
ルスの亜型であるかどうかにかかわらず、流行前の時点でその有効性
の評価を定めることはできない。
b パンデミックワクチン
パンデミックワクチンは、新型インフルエンザ等の発生後に当該新
型インフルエンザ等の病原体を基に製造される。パンデミックワクチ
ンは主にその主成分の種類に応じて、以下のように分類される。
・ 生ワクチン
病原性を弱めた病原体からできたワクチン。接種すると、その病
気に自然にかかった場合とほぼ同じ免疫力がつくことが期待できる。
一方で、副反応として、軽度で済むことが多いものの、その病気に
かかったような症状が出ることがある。
・ 不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン
感染力をなくした病原体や、病原体を構成するタンパク質からで
きたワクチン。1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持でき
ないため、一般に複数回の接種が必要。
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