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ガイドライン (294 ページ)

公開元URL https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html#influenza_initial_response_guideline
出典情報 新型インフルエンザ等対策政府行動計画ガイドライン(8/30)《内閣感染症危機管理統括庁》
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治療薬・治療法に関するガイドライン
(第2章 抗インフルエンザウイルス薬の取り扱いについて)

第2章 抗インフルエンザウイルス薬の取扱いについて
発生した新型インフルエンザ等が、新型インフルエンザであると特定され
た場合には、既存の抗インフルエンザ薬を使用することが想定される。
1.抗インフルエンザウイルス薬の現状
WHO は、新型インフルエンザに対して、ノイラミニダーゼ阻害薬による治
療を推奨している。
国内では、ノイラミニダーゼ阻害薬として、経口内服薬のオセルタミビル
リン酸塩(販売名の例※:タミフル。以下「オセルタミビル」という。)と、
経口吸入薬のザナミビル水和物(販売名の例※:リレンザ。以下「ザナミビ
ル」という。)に加え、2010 年に経口吸入薬のラニナミビルオクタン酸エス
テル水和物(販売名の例※:イナビル。以下「ラニナミビル」という。)、静
脈内投与製剤のペラミビル水和物(販売名の例※:ラピアクタ。以下「ペラ
ミビル」という。)が製造販売承認を受けている。
また、既存のノイラミニダーゼ阻害薬とは作用機序の異なるキャップ依
存性エンドヌクレアーゼ阻害薬として、経口内服薬のバロキサビル マルボ
キシル(販売名の例※:ゾフルーザ。以下「バロキサビル」という。)も製造
販売承認を受けている。
ファビピラビル(販売名の例※:アビガン)は、インフルエンザに対して
は、ウイルスの遺伝子複製を抑制することでインフルエンザウイルスの増
殖を阻害(RNA ポリメラーゼ阻害薬)することから、既存のノイラミニダー
ゼ阻害薬とは作用機序の異なる薬剤であるが、催奇形性の懸念や、安全性及
び有効性の知見が限られていることから、新型又は再興型インフルエンザ
ウイルス感染症が発生し、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効
果が不十分な場合で、厚生労働大臣が使用すると判断した場合のみ使用す
ることとして、薬事承認されている。
※販売名の例については、先発医薬品名を記載。
2.抗インフルエンザウイルス薬の流通調整について
新型インフルエンザ発生時には、適時に、必要な患者に、必要な量の抗イ
ンフルエンザウイルス薬が供給されなくてはならない。しかし、特定の医療
機関及び薬局(以下「医療機関等」という。)や卸業者等による買占めや医
薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和 35
年法律第 145 号)
(以下「薬機法」という。)に基づかない不正な取引、情報
を的確に判断できず不安に駆られた者による不要な買い込み等により、抗

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