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ガイドライン (60 ページ)

公開元URL https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html#influenza_initial_response_guideline
出典情報 新型インフルエンザ等対策政府行動計画ガイドライン(8/30)《内閣感染症危機管理統括庁》
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サーベイランスに関するガイドライン
(第3章 初動期の対応)

第3章 初動期の対応
1.目的
国内外における感染症有事(疑い事案を含む。)の発生の際に、発生初期の
段階から各地域の感染症の発生状況や発生動向の推移を迅速かつ・的確に把
握し、感染症の特徴や病原体の性状(病原性、感染性、薬剤感受性等)、臨床
像等に関する情報の収集を迅速に行う必要がある。
初動期では、感染症サーベイランスの実施体制を強化し、早期に探知され
た新型インフルエンザ等に関する情報の確認を行い、リスク評価や感染症危
機管理上の意思決定につなげる。
2.実施体制
国は、JIHS と連携し、新型インフルエンザ等の発生時に、感染症サーベイ
ランスシステムを活用しつつ、初期段階のリスク評価に基づき有事の感染症
サーベイランスの実施体制への移行について判断し、都道府県等との情報共
有体制の強化を行うなど実施体制の整備を進める。
3.有事の感染症サーベイランス 24の開始
国は、都道府県等、JIHS 及び関係機関とも連携し、準備期から実施してい
る感染症サーベイランスを継続するとともに、新たな感染症の発生を探知し
た場合には、速やかに疑似症の症例定義を行い、当該感染症に対する疑似症
サーベイランスを開始し、初期段階の分析及びリスク評価を行う。
また、WHO、WOAH 等における病原体の同定・解析、症例定義に関して協力
を行い、情報共有等を行う。
JIHS は、国内外の研究機関等と連携して、病原体に関する情報(遺伝子情
報、抗原性の情報等)、疫学情報(感染性、伝播経路、症状、症例定義、重症
化率、致死率等)、治療法及び予防法に関する情報(治療薬の有効性等)等を
収集・分析し、速やかに厚生労働省等関係機関に報告する。
準備期の対応に加えて、初動期に想定される対応を以下に記載する。なお、
感染症サーベイランスの実施に当たっては、感染症サーベイランスシステム
等を活用する。

24 有事の感染症サーベイランスにおいても、新たな感染症に対し、症例定義に基づき、患者の発生動向
の収集(患者発生サーベイランス)
、入院者数及び重症者数の収集(入院サーベイランス)、ウイルス
ゲノム情報の収集(病原体ゲノムサーベイランス)
、下水サーベイランス等の複数のサーベイランスを
実施する。

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