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ガイドライン (29 ページ)

公開元URL https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html#influenza_initial_response_guideline
出典情報 新型インフルエンザ等対策政府行動計画ガイドライン(8/30)《内閣感染症危機管理統括庁》
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情報収集・分析に関するガイドライン
(参考)

(参考)新型コロナ対応時に活用した積極的疫学調査実施要領
新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(抄)
国立感染症研究所

実地疫学研究センター
令和3年11月29日版

○目的
本稿は、国内で探知された新型コロナウイルス感染症の患者(確定例)等に
対して、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第 15 条に
よる積極的疫学調査を、保健所が迅速かつ効果的に実施し、地域の医療・公衆
衛生を守るため、作成されたものである。
○要旨
積極的疫学調査には、感染症の発生の状況、動向及び原因を明らかにするた
めのもの(感染源の推定・後ろ向き積極的疫学調査)と感染症の発生予防のた
め、感染症の患者、疑似症患者、無症状病原体保有者、感染症の所見がある者
等を同定するためのもの(濃厚接触者等の同定・前向き積極的疫学調査)があ
る。特に感染の連鎖を確認する濃厚接触者の把握は、その後の濃厚接触者の適
切な管理(外出自粛要請等)により、患者からの感染の連鎖を断ち切ることが
可能となり、基本的な感染対策(3密の回避、人と人との距離の確保、マスク
の着用、手洗いなどの手指衛生、換気等)に加えて、新型コロナウイルス感染
症(COVID-19)が国内で確認されて以降の感染拡大防止対策の一つとして実施
されてきた。クラスターの発端が明確で、かつ濃厚接触者のリストアップが適
切であれば、感染が既に囲い込まれた範囲に限定され、それ以上のクラスター
の連鎖には至らない。また、これまでも保健所が実施する後ろ向き積極的疫学
調査により、潜在的な感染源である「見えにくいクラスター」が同定されてき
た。クラスター対策を目的とした積極的疫学調査の実施が新型コロナウイルス
感染症(COVID-19)対策として有効である期間は、地域の陽性者数が増加の兆
しがある時期や増加に転じ、まん延する前までの一定の時期が特に重要である
が、減少している時期等も含まれる。加えて、今夏、感染力の強い変異株の流
行により、これまでの想定を上回る規模・スピードでの感染拡大が生じ、各保
健所における運用面において様々な課題が明らかになった。これらの課題に対
しては、今後もこうした感染拡大が中長期的に反復する可能性があることを前
提に、更なる体制の強化を図り、業務を効果的に行えるようにしておく必要が
ある。
また、新型コロナワクチンは、特に重症化予防に大きな効果が認められる一
方、ブレイクスルー感染も認められ、感染予防効果については完全ではなく、

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