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ガイドライン (33 ページ)

公開元URL https://www.caicm.go.jp/action/plan/index.html#influenza_initial_response_guideline
出典情報 新型インフルエンザ等対策政府行動計画ガイドライン(8/30)《内閣感染症危機管理統括庁》
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情報収集・分析に関するガイドライン
(参考)



2021 年 11 月現在、ワクチン接種を受けた者の感染予防に関する免疫状態
の評価については、国際的に知見の集積段階であり、厳密には困難。このた
め、必要な回数のワクチン接種を受けた者であっても、現時点では、原則的
に濃厚接触者としての対応の変更は行わない。



上記の濃厚接触者に該当する者の範囲を超えて、更に幅広い対象者に対し
てスクリーニング検査が行われる場合がある。その場合の濃厚接触者以外で
スクリーニング検査が陰性であった者に対しては、厳密な個人の活動の自粛
の要請等の対応までは実施しないことが考えられるが、こうした者がその後
何らかの症状を自覚した際には、濃厚接触者が発症した際と同様に再度の検
査の実施等の対応をすることが重要である。この「幅広な初期スクリーニン
グ検査」を優先的に行うことは効率的な調査実施の点で有用な場合が多い。
「幅広な初期スクリーニング検査」により新たな陽性者が検出された場合に
は、感染の拡がりに関するリスク評価を再度行う。

●「患者クラスター(集団)」とは、リンクが追える集団として確認できた陽性
者の一群を指す。クラスターが放置された場合、連続的に集団発生を起こし
(感染連鎖の継続)、大規模な集団発生(メガクラスター)につながりかねな
い。これまで国内では、全ての感染者が 2 次感染者を生み出しているわけで
はなく、全患者の約 10-20%が 2 次感染者の発生に寄与しているとの初期の知
見に基づくのであれば、この集団の迅速な検出、的確な対応が感染拡大防止の
上で鍵となる。
(積極的疫学調査の対象)
○ 積極的疫学調査の対象となるのは、用語で定義する「患者(確定例)」及び
「濃厚接触者」である。
「疑似症患者」が確定例となる蓋然性が高い場合には、
確定例となることを想定して積極的疫学調査の対象となりうる。
(地域の発生状況の把握)
〇 保健所は、「患者(確定例)」や「疑似症患者」の届出状況、新型コロナ
ウイルスに関する相談・医療の情報や受診・相談センター(自治体によって
名称が異なる:以下 URL 参照.
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid1
9-kikokusyasessyokusya.html)への相談件数・医療機関受診に至った件
数、さらには海外(流行の情報のある地域)からの帰国者に関する情報を総
合的に判断し、地域における潜在的なクラスターの発生リスクを検討する。
○ 自治体における PCR 検査の実施数、確定例の報告数、陽性の割合の推移、感

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