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令和7年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項) (130 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/seisakukikaku/r7_kouki-4
出典情報 令和7年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)(11/14)《東京都》
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高速道路網の有効活用
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 都市整備局・建設局)

(1)首都圏の高速道路網の有効活用を図るため、混雑状況に応じた
料金施策の導入など、引き続き、一体的で利用しやすい料金体系
の実現に向けて取り組むこと。
(2)料金所のETC専用化を計画的に推進するとともに、本線料金
所の撤廃を早期に実現すること。
(3)中央道調布付近など既存の高速道路の渋滞対策を推進すること。
<現状・課題>
整備が進む首都圏の高速道路網を最大限に活用するためには、利用者の適切な
経路選択を促す合理的で戦略的な料金体系を確立し、時間的・空間的に偏在する
交通流動を最適化するとともに、高速道路へのアクセス向上やボトルネックの解
消など、様々な取組で道路交通を円滑化させる必要がある。
これまで「料金の賢い3原則」に沿って、平成 28 年に対距離制を基本とした料
金体系に整理・統一されるとともに、起終点を基本とした継ぎ目のない料金によ

り圏央道への迂回が促進された。令和4年4月からは、首都高速道路における料

金体系の整理・統一を更に進め、外環千葉区間への迂回を促進する料金改定が行

われた。しかし、都心の混雑箇所を外側の環状道路で迂回すると料金が割高にな
るなど、料金体系の不合理さや分かりにくさは解消されておらず、NEXCO、
外環、首都高速道路でそれぞれ課される利用1回当たりの固定額(ターミナルチ
ャージ)は、都市部特有の割高感や不公平感をもたらしている。
ETC利用率は首都高速道路で 98%に達しており、令和4年3月に開始された
料金所のETC専用化は、事故の発生が課題となっている本線料金所の撤廃や、
料金収受などに要するコストの削減、混雑状況に応じた料金施策の導入につなが
ることが期待される。また、スマートICなどのETC専用出入口の整備は、高
速道路へのアクセス向上に加え、ETCの普及促進にもつながることが期待さ
れる。令和2年 12 月に、ETC専用化等による料金所のキャッシュレス化・タッ
チレス化にかかるロードマップが策定され、それに基づき都市部においては、令
和7年度の概成に向けた整備に取り組まれているところである。一方、令和6年
1月の第 62 回国土幹線道路部会においては、ETC専用化の導入状況について、
「半導体供給不足等により、車両検知器をはじめとしたETC設備等の整備に遅
れが発生」と公表された。
ボトルネック対策としては、中央道上り線の調布付近では、調布インターチェ
ンジから三鷹バス停手前までの間で付加車線が運用開始され、三鷹バス停付近に
おいては、料金所前後の線形改良工事が完了し、引き続き、残る付加車線設置に
向けた事業が進められている。

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