よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和7年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項) (284 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/seisakukikaku/r7_kouki-4
出典情報 令和7年度 国の予算編成に対する東京都の提案要求(最重点事項)(11/14)《東京都》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

このように、介護支援専門員は処遇改善が進んでいない中で業務や研修受講の
負担が大きくなっており、都内の保険者や事業所からは、こうした状況から介護
支援専門員の魅力が相対的に減少していることに加え、職員の高齢化による離職
などの要因により、介護支援専門員が不足しているとの声が上がっている。
事実、近年の介護支援専門員証の交付者数は過去 10 年間の平均以下にとどま
っており、都内で実務に従事する介護支援専門員数は、令和元年度をピークに横
ばいで推移している。今後、介護サービス需要の拡大が見込まれる中、将来的に
介護支援専門員の不足が懸念される。
また、居宅介護支援事業所1事業所当たりの利用者数は増加傾向にあり、都が
実施した調査において、「人材不足であり新規利用をセーブしている」居宅介護
支援事業所の割合が 41.9%となっている。
このように、介護支援専門員の不足による介護サービスへの影響が既に生じて
いることから、介護支援専門員の確保は、直ちに対策を取るべき喫緊の課題であ
る。
<具体的要求内容>
(1)介護支援専門員の安定的な確保に向けて、その業務の専門性に見合った給
与となるよう、処遇の改善を図ること。
(2)退院を予定している利用者に対して実施する退院後支援など、給付実績に
結び付かない医療・介護・生活にまたがる諸課題を解決するためのマネジメ
ント等を介護報酬の対象とするなど、適切に評価するための方策を講じるこ
と。
(3)介護支援専門員研修について、質の担保と負担軽減が両立した研修制度と
なるよう見直しを図ること。

- 280 -