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令和4年版厚生労働白書 (154 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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担い手不足の克服に向けて

め、キャリアコンサルタントや社会福祉士資

ど多様性に富む。会員と利用者が同世代であ

格を持つセンター職員が中心となり、会員の

るため昔話や歌謡曲、料理の好みが合うなど、

フォローアップに努めている。職員がゆっく

若い世代とは違った視点で利用者をサポート

りと時間をかけて相談対応を行い、場合に

できるのも利点のひとつである。介護する会

よっては施設の人事担当者とも協議する。こ

員側も利用者から「ありがとう」や「手伝っ

のようなきめ細かな取組みが就業の安定につ

てもらってよかった」などの温かい声掛け、

ながっている。

介護の仕事を通じた新たな気づきによって、

高年齢者が得意分野で持ち味を発揮
センター

の会員が介

仕事の満足感の向上につながっている。

多様な担い手による地域の活性化

元気な高年齢者に地域の介護サービス事業

護補助業務

所で活躍してもらうためには、会員と事業所

に加わるこ

の橋渡しをするコーディネーターの役割が重

と で、 施 設

要になる。介護の仕事と聞くと「大変そう」

での恒常的

「きつい仕事」などと抵抗感を示す方も少な

な人手不足

くない。その払拭のためには、先輩会員の就

の解消に役

業事例を丁寧に説明したり、職場見学、介護

立っている。

補助業務に関する講習会を開催したりするな

調理が得意な者は料理の手伝いや配膳下膳

ど、地域を支える仕事の魅力を伝え、会員の

を行い、掃除が得意な者は風呂場やフロアの

ニーズに合った仕事を提供することが肝要に

清掃、利用者とのコミュニケーションが好き

なる。

な者は話し相手や見守りなどと適材適所で働
く。
会員の働く理由は経済的な理由のみならず、

意欲と希望のある多様な担い手によって、
地域の課題を解決し、活性化していくこと
が、今後とも期待される。

地域に貢献したい、短時間の仕事がしたいな

保育分野では、子ども・子育て支援新制度に基づいて「子育て支援員」制度が始まって
いる。子育て経験者や高齢者などがその経験や能力を活かし、やりがいと達成感を持って
子育て支援現場で活躍している。子育て支援員になるためには、保育や子育て支援分野の
各事業等に従事する上で必要な知識や技術等を全国共通の基礎研修と各分野の専門研修に
より修得すれば、資格や実務経験の必要がない。小規模保育、家庭的保育、ファミリー・
サポート・センター、一時預かり、放課後児童クラブ、地域子育て支援拠点等の事業や家
庭的養育環境が必要とされる社会的養護の分野の補助職員や専任職員等として、希望に応
じた勤務形態での就労が可能となっている。
(外国人労働者の職場定着は、その多様性を踏まえた職場環境の整備が重要)
日本で就労する外国人労働者数は、外国人雇用状況の届出制度*50 が義務化されて以降
の最高を更新し、2021(令和 3)年 10 月現在で、172 万 7,221 人であり、10 年間で約
2.5 倍となった(図表 2-2-1)

* 50 労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(昭和 41 年法律第 132 号)に基づき、外国
人労働者の雇用管理の改善や再就職支援などを目的とし、全ての事業主に、外国人の雇入れ・離職時に、氏名、在留資格、在留期間など
を確認し、厚生労働大臣(ハローワーク)へ届け出ることを義務づけている。

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令和 4 年版

厚生労働白書