令和4年版厚生労働白書 (429 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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現下の政策課題への対応
①服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導
② 24 時間対応・在宅対応
③医療機関等との連携
をあげ、また、患者等のニーズに応じて強化・充実すべき機能として、
①積極的に地域住民の健康の維持・増進を支援する健康サポート機能
②専門的な薬物療法を提供する高度薬学管理機能
を提示し、かかりつけ薬剤師・薬局を推進している。
また、
「日本再興戦略」(2013(平成 25)年 6 月 14 日閣議決定)を踏まえ、セルフメ
ディケーションの推進の観点から、薬局・薬剤師を地域の健康情報の拠点として活用する
各種取組みを総合的に推進しており、2016(平成 28)年 10 月からかかりつけ薬剤師・
薬局の基本的な機能を備えた上で積極的に地域住民の健康の維持、増進を支援する健康サ
ポート薬局の届出・公表を開始した。
2019(令和元)年 12 月に改正された医薬品医療機器等法により 2021(令和 3)年 8
月に施行された特定の機能を有する薬局の認定・表示制度における地域連携薬局及び専門
医療機関連携薬局については「患者のための薬局ビジョン」において示されている、かか
のである。特に、かかりつけ薬剤師・薬局における基本的機能は、地域連携薬局及び健康
サポート薬局において共通した機能であり、地域包括ケアの一翼を担う地域連携薬局が健
康サポート薬局の届出を行い、地域においてその役割を担うことも医薬分業の質の向上を
推進する上で重要である。
AI、ICT 等の技術発展により、薬剤師や薬局を取り巻く周辺環境が変化し、それに伴っ
て、薬剤師の業務や薬局の機能自体にも変化が見込まれる。こうした背景も踏まえ、
プ」を開催して、今後の薬剤師の業務のあり方等について検討を行っている。
8
章
引き続き、国民が利点を実感できるような質の高い医薬分業を地域の実情に応じた医療
第
2022(令和 4)年 2 月から「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググルー
健康で安全な生活の確保
りつけ薬剤師・薬局における基本的機能や高度薬学管理機能を元に認定することとしたも
計画等に基づいて推進していく必要があり、厚生労働省ホームページ上の「おくすり e 情
(毎年 10 月 17 日から 10 月 23 日に開催)での広報活動等を通
報*15」や「薬と健康の週間」
じて、医薬品の適正使用等の啓発を行っている。
また、薬局における医療安全のため、2009(平成 21)年度から調剤時の医薬品の取り
違いの発見や疑義照会による健康被害の防止等のヒヤリ・ハット事例等の情報を収集・分
析し、情報提供する事業(薬局医療安全対策推進事業)を実施し、医薬分業の質の向上に
努めている。
6
化学物質の安全対策
(1)化学物質の安全性情報の取得と評価
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」
(以下「化審法」という。
)に基づき、
我が国で初めて製造・輸入される化学物質については、その安全性等を事前に審査し、製
造・輸入などに関して必要な規制を行っている。他方で、化審法制定以前から存在してい
た既存化学物質については、「官民連携既存化学物質安全性情報収集・発信プログラム」
* 15 おくすり e 情報
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/okusuri/index.html
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