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令和4年版厚生労働白書 (184 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf
出典情報 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》
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談専用ダイヤル」についてそれぞれ通話料の無料化を行い、利便性の向上を図った。
また、2021 年度には、子どもや家庭がより相談しやすい環境整備を進めるため、SNS
による相談に対応することができるよう、システムの設計・開発を行った。

子どもを産み育てやすい環境づくり

③児童虐待による死亡事例等の検証について
児童虐待による死亡事例等について、2004(平成 16)年度より、社会保障審議会児童
部会の下に設置されている「児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会」におい
て、児童虐待による死亡事例等について分析・検証し、事例から明らかとなった問題点、
課題に対する具体的な対応策を提言として取りまとめており、2021 年 8 月には、「子ども
虐待による死亡事例等の検証結果等について(第 17 次報告)
」を取りまとめた。
第 17 次報告においては、心中以外の虐待死(56 例・57 人)では、0 歳児死亡が最も多
く(49.1%)、うち月齢 0 か月が 39.3%を占めた。妊娠期・周産期における問題として、
「予期しない妊娠/計画していない妊娠」、「妊婦健診未受診」が高い割合を占めること等
が特徴として挙げられた。
④新型コロナウイルス感染症流行下での児童虐待防止対策
新型コロナウイルス感染症の影響により、子どもの見守りの機会が減少し、児童虐待リ
スクが高まっていることから、民間団体等にも協力を求め、様々な地域のネットワークを
総動員して、地域の見守り体制を強化することが必要である。そのため、子ども食堂等の
支援を行う民間団体等が、支援を必要とする子ども等の居宅を訪問するなどして、状況の
把握や食事の提供等を通じた見守り体制の強化を図っている。

(3)児童虐待防止に向けた広報啓発の取組み

2004(平成 16)年から、毎年 11 月を「児童虐待防止推進月間」と位置付け、月間中、

関係府省庁や、地方公共団体、関係団体等と連携した集中的な広報・啓発活動を実施し、
児童虐待は社会全体で解決すべき問題であることを周知・啓発している。また、児童虐待
防止の啓発を図ることを目的に民間団体(認定 NPO 法人児童虐待防止全国ネットワーク)
が中心となって実施している「オレンジリボン運動」を後援している。
2021(令和 3)年度においては、「189(いちはやく)「だれか」じゃなくて 「あな
た」から」を月間標語として決定し、広報用ポスター、リーフレット等に掲載して配布し
たほか、「子どもの虐待防止推進全国フォーラム with ふくおか」や映画「189」とのタイ
アップ等により、児童虐待防止に向けた広報啓発に取り組んだ。

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令和 4 年版

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