令和4年版厚生労働白書 (490 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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11 章 行政体制の整備・情報政策の推進
第1節
統計改革等の推進
厚生労働省においては、2019(令和元)年に、
「厚生労働省統計改革ビジョン 2019*1」
及び「厚生労働省統計改革ビジョン 2019
(以下「ビジョン等」という。
)を
工程表*2」
策定し、
①統計の品質保証を推進する「ガイドラインの作成と PDCA サイクルの着実な実施」
②業務の正確性の確保及び省力化・効率化を推進する「情報システムの適正化」
③ガバナンスの強化や計画的な人材育成を行う「組織改革・研修の拡充等」
④データの一層の有効活用に向けた「データの利活用・一元的な保存の推進」
⑤証拠(エビデンス)に基づく政策立案(EBPM: Evidence Based Policy Making)
を推進する「EBPM の実践を通じた統計の利活用の促進」
を 5 つの柱として位置づけ、統計改革の取組みを進めている。
また、政府全体としては、2020(令和 2)年 6 月 2 日に「公的統計の整備に関する基本
的な計画」を閣議決定し、統計の品質確保を目的とした PDCA サイクルの確立や、専門
性を有する人材の確保・育成等を進めることとされた。厚生労働省としては、この計画に
基づく取組みがビジョン等における取組みと軌を一にするものであり、さらなる改革の取
組みが求められるものである。
この 5 つの柱に関する 2021(令和 3)年度の取組みは、以下のとおりである。
①当省における統計調査全体のガバナンスを強化するための標準的な業務マニュアルであ
る「統計標準ガイドライン」に基づき、一部統計について統計実施計画書を作成し、業
行政体制の整備・情報政策の推進
第
章
11
務実施体制やスケジュール等が適切に確保されているか確認
②基幹システムとしての位置づけを有する統計処理システムについて、次期システムへの
更改に向けて、移行方針を踏まえた実機検証を実施。毎月勤労統計調査の集計プログラ
ムは COBOL から汎用性が高く容易に改修等が可能な C ++に移行するための試行検
証を実施
③統計ガバナンスの強化や統計改革の背景にある不適切事案を風化させないため、人材育
成基本方針を策定するとともに、当該方針に基づく研修(全職員を対象、統計所管課室
長を対象、幹部職員を対象等)を実施
④調査票情報の提供に関する FAQ を厚生労働省 HP へ掲載し、独立行政法人統計センター
が管理するオンサイト施設へ新たな統計データを登録するなど、データの利活用に関す
る促進策を実施
⑤ EBPM の実践において、「厚生労働省の EBPM 推進に係る有識者検証会」の検証結果等
を踏まえ、予算プロセスと EBPM の一体的な取組みを実施。また、省内有志職員によ
る「EBPM の推進に係る若手・中堅プロジェクトチーム」において、「障害者雇用」、
* 1 「厚生労働省統計改革ビジョン 2019」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06353.html
* 2 「厚生労働省統計改革ビジョン 2019 工程表」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06835.html
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