令和4年版厚生労働白書 (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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また、組織文化の醸成を図るに当たって、
1
章
医師自身の意識改革も進めた。医師は責任感
が強く、自分がいないと診療が動かないと思
社会保障を支える人材を取り巻く状況
いがちであるが、担当医師しか対応できない
業務とならないように職場長から医師に常に
等の接し方に配慮した結果、円滑に取組みが
進んでいると考えている。
取組みの効果
筑紫病院では、小児科医師数が 7 人体制か
話している。男性小児科医師の育児休業取得
ら 11 人体制に増員し、主治医チーム制やシ
なども推奨している。
フト制を実現できた。
女性小児科医師の当直免除について、当初
は不平を言う医師もいたが、例えば「『お子
2007 年:男 6 人、女 1 人、計 7 人。女性
も当直。
さんが発熱したら側にいてあげてください』
2014(平成 26)年:男 4 人、女 7 人、計
と(医師として患児家族に)言うにもかかわ
11 人。女性のうち、当直なし 2 人、当直が
らず、自院の医師に対して、それはおかしい
月 2 回が 2 人、産休 1 人。
というのは間違っているのではないか」、「子
2018(平成 30)年:男 8 人、女 3 人、計
どもの運動会があるから休ませてくださいと
11 人。女性のうち、当直なし 2 人、産休 0
いう医師がいたら、みんなで明るくいって
人。
らっしゃいというのが健全な職場ではない
か」といった話をするなど、他の医師が納得
できるよう個別面談や普段からのオープンな
(参考文献)
1)日 本 小 児 科 学 会 雑 誌 119 巻 10 号 1551~1566
(2015 年)
コミュニケーションの場で積極的に発信する
2
歯科医師
(新規参入の制限により歯科医師数の伸びは鈍化傾向であるが、人口 10 万対歯科医師数
は増加傾向)
歯科医師数は 2020(令和 2)年 12 月現在で、10 万 7,443 人となっている*19。このう
ち、歯科診療所の開設者は 58,867 人(約 55%)
、勤務者は 32,922 人(約 31%)と全体
の約 9 割が歯科診療所で働いている。歯科医師数の需給バランスを取るため、新規参入歯
科医師数を削減する累次の取組みにより、2020(令和 2)年度の歯科大学の入学定員は、
1985(昭和 60)年度比で約 27%削減されている(図表 1-2-11)
。歯科診療所の数は横
ばいで推移しており、歯科医師数の伸びもやや鈍化傾向となっているが、人口 10 万対歯
科医師数は増加傾向にある(図表 1-2-12、図表 1-2-13)。
* 19 日本国内に住所があって、歯科医師法(昭和 23 年法律第 202 号)第 6 条第 3 項により届け出た歯科医師数。厚生労働省政策統括官
(統計・情報政策、労使関係担当)
「医師・歯科医師・薬剤師統計」
(2020 年)
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令和 4 年版
厚生労働白書