令和4年版厚生労働白書 (71 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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社会保障を支える人材の確保
伸びが減少)
士の平均勤続年数は 2016(平成 28)年度時点の 8.8 年から、2018(平成 30)年度時点
では 11.2 年まで伸びている*51。保育士の平均勤続年数は、医療・福祉分野の他の職種間
及び産業計と比較すると 30 歳まではおおむね変わらないが、35 歳以上の平均勤続年数は
産業計を下回っており、35 歳以上の年齢層における職場定着率が低いことがうかがえる
(図表 1-2-61)。
図表 1-2-61
職種別の平均勤続年数(職種別、年齢別)
(勤続年数)
社会保障を支える人材を取り巻く状況
者が 40 万人を超える中では必ずしも高くはなく、私立の保育所で勤務している常勤保育
1
章
保育所で勤務する常勤の保育士の 2020(令和 2)年の離職率*50 は 8.4%であり、勤務
第
(保育士の離職率は約 8%と必ずしも高くはないが、30 歳代半ば以降では平均勤続年数の
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全産業計
看護師
介護職員
保育士
資料:内閣官房全世代型社会保障構築会議公的価格評価検討委員会第 2 回資料
(注) 上記は、同調査のうち、一般労働者の数値。
介護職員は「介護職員(医療・福祉施設等)」と「訪問介護従事者」の加重平均。
上記の数値は、それぞれ役職者を含む。
(保育士の離職理由や再就職の条件には処遇や労働時間等の労働環境が主として挙げられ
るが、潜在保育士の就業を希望しない理由には責任の重さ・事故への不安やブランクがあ
ることへの不安が挙げられる)
保育士の退職理由としては、「職場の人間関係」のほか、「給料が安い」、「仕事量が多
い」、「労働時間が長い」という理由が挙げられている(図表 1-2-62)。退職して転職した
者に関する調査*52 では、過半数が保育分野に転職し、おおむね 3 割が他産業分野に、1.5
割が他の福祉分野に転職しているとされる。退職した保育士が再度保育分野で就業する場
合の条件としては、「通勤時間」
、「勤務日数」
、
「勤務時間」が多くの回答を占めており、
* 50 2019(令和元)年 10 月 1 日時点の勤務者に占める、同日から 2020 年 9 月 30 日までの間の退職者数の割合。厚生労働省子ども家
庭局保育課調べ。
* 51 厚生労働省子ども家庭局「保育の現場・職業の魅力向上に関する報告書」
(2020(令和 2)年 9 月 30 日)
* 52 独立行政法人福祉医療機構「平成 30 年度「保育人材」に関するアンケート調査の結果について」
(2019(平成 31)年 1 月)
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厚生労働白書
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