令和4年版厚生労働白書 (361 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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現下の政策課題への対応
入院医療については、医療機能等に応じた評価となるよう、重症患者の評価項目の基準
を見直すとともに、高度かつ専門的な医療や急性期医療を提供する体制を十分に確保して
いる場合の評価を新設した。
外来医療については、外来機能の明確化や医療機関間の連携を推進する観点から、かか
りつけ医機能を担う医療機関の体制に係る評価について、地域の連携体制への参加等の要
件化等を行った。
在宅医療については、診療所の参画を更に推進するため、診療所が単独で 24 時間の往
診体制を有する場合だけでなく、地域医師会等との連携により往診体制を確保した場合の
評価を新設した。
症状が安定している患者について、医師の処方により、医療機関に行かずとも、医師及
び薬剤師の適切な連携の下、一定期間内に処方箋を反復利用できるリフィル処方箋の仕組
みを設けた。
2 安心・安全で質の高い医療の実現のための医師等の働き方改革等の推進
地域医療の確保を図り、医師の働き方改革を実効的に進める観点から、病院勤務医の負
担の軽減及び処遇の改善に資する体制に係る評価について、地域の救急医療体制における
過酷な勤務環境を踏まえ、周産期医療・小児救急医療を担う医療機関を対象に追加すると
ともに、医師労働時間短縮計画の作成を要件に追加し、評価を見直した。また、看護職員
の負担軽減の推進のため、夜間の看護配置や看護補助者の配置に関する加算の点数の引上
第
げを行った。
章
7
3 患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現
にオンライン診療の普及・促進を図るため、
「オンライン診療の適切な実施に関する指針」
の見直しを踏まえ、初診における評価の新設や、対象疾患に係る要件の撤廃等の要件緩和
を行った。
子どもを持ちたいという方々が安心して有効で安全な不妊治療を受けられるよう、関係
学会が策定したガイドラインの推奨度等を踏まえ、一般不妊治療(人工授精等)に加え、
生殖補助医療(体外受精、顕微授精等)について、採卵・採精から胚移植まで一連の治療
行為の保険適用を実施した。
歯科については、外来診療における院内感染防止対策を推進し、新興感染症にも適切に
対応できる体制を確保する観点から、歯科医師等を対象とした研修要件を見直した上で、
初再診料の引上げを行った。
国民が安心できる持続可能な医療・介護の実現
医療における ICT の利活用・デジタル化への対応として、患者ニーズを踏まえて適切
調剤については、患者に対する薬物療法の有効性・安全性を確保するため、地域におけ
るかかりつけ機能に応じた薬局の適切な評価や、薬局・薬剤師業務の評価体系の見直し・
対人業務の評価の拡充を行った。
4 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上
後発医薬品の更なる使用促進を図る観点から、後発医薬品の調剤・使用割合が高い薬
局・医療機関に重点を置いた評価に見直したほか、効率性等に応じた薬局の評価の見直
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厚生労働白書
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