令和4年版厚生労働白書 (66 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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章
1
障害者は職場定着に課題があり、特に、就職件数が大幅に増加している精神障害者は定
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による就職後の職場定着
着に困難を抱えているため、職場適応援助者(ジョブコーチ)
支援が重要となっている。ジョブコーチは、障害特性に配慮した雇用管理に関する事業主
社会保障を支える人材を取り巻く状況
支援や、職務の遂行方法や生活リズムの管理に関する障害者支援など、障害者の職場適応
を図るため、双方に対して幅広い支援を行っている。ジョブコーチの養成実績の累計は
2005(平成 17)年度以降、訪問型で 7,730 人、企業在籍型で 4,744 人となっている(図
表 1-2-55)。また、ジョブコーチによる支援の質の維持・向上のため、養成研修修了者サ
ポート研修及び支援スキル向上研修を実施している。
図表 1-2-55
職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
<支援内容>
・職務の遂行に関する支援
・職場内のコミュニケーションに関する支援
・体調や生活リズムの管理に関する支援
・障害特性に配慮した雇用管理に関する支援
・配置、職務内容の設定に関する支援
事 業 主
(管理監督者・人事担当者)
障 害 者
家族
上司・同僚
ジョブコーチ
・ 障害の理解に関する社内啓発
・ 障害者との関わり方に関する助言
・ 指導方法に関する助言
<標準的な支援の流れ>
<ジョブコーチ養成実績(令和3年度) >
支援期間1~8か月(標準2~4か月)
※地域障害者職業センターの場合
集中支援
週3~4日訪問
職場適応上の
課題を分析し、
集中的に改善
を図る
移行支援
週1~2日訪問
支援ノウハウの伝授や
キーパーソンの育成に
より、支援の主体を
徐々に職場に移行
・安定した職業生活を送るための家族
の関わり方に関する助言
フォローアップ
計ӻӶӺӽԂ人(ӻӼӶӾԁӾ人)
-訪問型ジョブコーチ(福祉施設型) ӾӻӺ人(ԁӶԁӽӺ人)
-企業在籍型ジョブコーチ(事業所型) ԀӼԂ人(ӾӶԁӾӾ人)
※ ( )内は、養成研修開始(平成ӻԁ年度)からの養成実績累計
数週間~
数か月に
一度訪問
<地域障害者職業センターのジョブコーチによる支援実績>
(令和3年度)
・支援対象者 ӼӶԁӾԀ人
・職場定着率(支援終了後6か月時点) ԃӺӸӿ%
(支援終了後6ヵ月時点:ԡ2年ӻӺ月~ԡ3年9月までの支援終了者の実績)
資料:厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課地域就労支援室において作成。
9
保育人材、放課後児童クラブ職員
(待機児童を解消する各種取組みの結果、保育所等定員数及び保育士数は約 1.3 倍に増加)
保育所等で働く保育士の数(常勤換算)は 2020(令和 2)年 10 月 1 日時点で約 52 万
人と推計されている。2013(平成 25)年度から始まった「待機児童解消加速化プラン」
では 2017(平成 29)年度末までに政府目標を上回る約 53.5 万人分の保育の受け皿を確
保し、2018(平成 30)年度からは「子育て安心プラン」により 2020 年度末までの 3 年
間で約 26.1 万人分を確保している。2012(平成 24)年と比較して保育所等の数は約 1.6
倍に、保育所等定員数は約 1.3 倍、利用児童数は約 1.3 倍に増加した(図表 1-2-56)。こ
うした保育の受け皿の拡大に伴い、保育士数も 2013 年 10 月 1 日時点の約 38 万人から増
加し続けている(図表 1-2-57)。
* 49 障害者の職場適応を容易にするため、職場訪問し、障害者に対する職務の遂行や職場内コミュニケーションに関する支援や、事業
主や同僚に対する職務や職場環境の改善の助言を実施する。独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が各都道府県に設置する地域
障害者職業センターの職員(非常勤嘱託)である「配置型ジョブコーチ」、就労支援を行っている社会福祉法人等に所属する「訪問型
ジョブコーチ」、障害者を雇用している企業等に雇用される「企業在籍型ジョブコーチ」がいる。
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令和 4 年版
厚生労働白書