令和4年版厚生労働白書 (323 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
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現下の政策課題への対応
での 5 年間を対象とした第 2 期「健康・医療戦略」が閣議決定され、また、第 2 期「医療
分野研究開発推進計画」が策定された。第 2 期においては、モダリティ等を軸とした 6 つ
の統合プロジェクトに再編し、①医薬品プロジェクト、②医療機器・ヘルスケアプロジェ
クト、③再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクト、④ゲノム・データ基盤プロジェク
ト、⑤疾患基礎研究プロジェクト、⑥シーズ開発・研究基盤プロジェクトについて横断的
な技術や新たな技術を、多様な疾患領域に効果的・効率的に展開することとされた。
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研究開発の振興について
各省の医療分野の研究開発関連事業を集約し、基礎段階から実用化まで切れ目のない支
援を実現するため、2015(平成 27)年 4 月に、国立研究開発法人日本医療研究開発機構
(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)が設立された。
厚生労働行政に関する研究開発のうち、医療分野の研究開発は、厚生労働省に加え、文
部科学省、経済産業省、総務省の 4 省に計上された医療分野の研究開発関連予算を
AMED に交付し、AMED において実施している(2022(令和 4)年度医療研究開発推進
事業費補助金等約 475 億円)。
AMED における医療分野の研究開発として、例えば、以下のような取組みを行っている。
究開発を行う。
クス技術等を融合的に活用し、診断・治療の高度化、予防・QOL 向上等に資する医療
機器・ヘルスケアに関する研究開発を行う。
③再生・細胞医療・遺伝子治療プロジェクトにおいては、再生・細胞医療・遺伝子治療の
実用化に向け、基礎研究や非臨床・臨床研究、応用研究、必要な基盤構築を行いつつ、
分野融合的な研究開発を推進する。
④ゲノム・データ基盤プロジェクトにおいては、ゲノム医療、個別化医療の実現を目指
し、ゲノム・データ基盤構築、
「全ゲノム解析等実行計画」の実施、及びこれらの利活
医療関連イノベーションの推進
②医療機器・ヘルスケアプロジェクトにおいては、AI・IoT 技術や計測技術、ロボティ
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章
ため、創薬標的の探索から臨床研究に至るまで、モダリティの特徴や性質を考慮した研
第
①医薬品プロジェクトにおいては、医療現場のニーズに応える医薬品の実用化を推進する
用による、ライフステージを俯瞰した疾患の発症・重症化予防、診断、治療等に資する
研究開発を推進する。
⑤疾患基礎研究プロジェクトにおいては、医療分野の研究開発への応用を目指し、脳機
能、免疫、老化等の生命現象の機能解明や、様々な疾患を対象にした疾患メカニズムの
解明等のための基礎的な研究開発を行う。
⑥シーズ開発・研究基盤プロジェクトにおいては、新規モダリティの創出に向けた画期的
なシーズの創出・育成等の基礎的研究や国際共同研究を推進する。また、橋渡し研究支
援拠点や臨床研究中核病院において、シーズの発掘・移転や質の高い臨床研究・治験の
実施のための体制や仕組みを整備する。
第 2 期においても、医療分野の研究開発の推進に関係省庁と連携して取り組むこととし
ている。
なお、医療分野の研究開発以外の厚生労働行政の推進に資する研究については、厚生労
働省が実施している(2022 年度厚生労働科学研究費補助金等約 94 億円)
。
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厚生労働白書
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