令和4年版厚生労働白書 (485 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/21/dl/zentai.pdf |
出典情報 | 令和4年版厚生労働白書(9/16)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
現下の政策課題への対応
ASEAN + 3 の労働大臣会合(隔年開催)及び高級労働事務レベル会合(毎年開催)が行
われており、積極的に参加している。2021(令和 3)年 9 月にはインドネシアを議長国
として、第 19 回 ASEAN + 3 高級労働事務レベル会合がテレビ会議形式で開催され、厚
生労働省からは日本の労働分野における ILO への任意拠出金の拠出を通じた開発協力等、
ASEAN 地域への支援の状況等の説明を行った。
3
社会保障・福祉分野
ASEAN 諸国と隣接する日中韓の相互の依存関係がますます深まる中、社会福祉・開発
分野における共通課題や、日本等からの技術協力等について意見交換を行うことを目的と
して、ASEAN + 3 社会福祉大臣会合が 2004(平成 16)年から 3 年に 1 回、高級実務レ
ベル会合が毎年開催されている。2019(令和元)年 11 月にはラオスで ASEAN + 3 社会
福祉大臣会合が開催され、「脆弱な子どもの社会保障の強化」をテーマに議論が行われた。
また、2003(平成 15)年から毎年、ASEAN 地域の社会保障分野における人材育成の
強化並びに日本及び ASEAN 諸国間の情報・経験の共有と中長期的な協力関係の構築・強
化を目的として、ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合を開催している。本会合は、
ASEAN 各国の社会福祉、保健医療、雇用政策を担当する行政官及び WHO、ILO、国際
協力機構(Japan International Cooperation Agency:JICA)等の協力機関の参加を
得て行われている。本会合の結果は、ASEAN + 3 保健大臣会合及び社会福祉大臣会合に
おいて報告され、ASEAN 諸国から高い評価を得ると同時に、今後の会合への期待も表明
されている。2021(令和 3)年 12 月には、第 19 回 ASEAN・日本社会保障ハイレベル会
合をテレビ会議形式で開催した。同会合では、
「こころの元気を保つためのアプローチ~
新型コロナウイルス感染症への対応~」をテーマとして、新型コロナウイルス感染症がも
たらした新しい生活様式、働き方、コミュニケーションの在り方が人々の精神面へ与えた
野における支援の強化及び連携の必要性等について、意見交換・経験の共有を行った。
第2節
開発途上国等への国際協力
国際社会への貢献
影響は国や地域を越えた共通の課題であることを認識し、このための保健、福祉、労働分
第
厚生労働省では、保健医療、水道、社会福祉、社会保障、雇用環境整備、人材開発の各
10
章
分野において、日本の知識・経験を活かして、WHO、ILO をはじめとする国際機関、
ASEAN やアジア太平洋経済協力(Asia-Pacific Economic Cooperation:APEC)等
の枠組みを通じた国際協力、また、外務省や JICA、民間団体と連携して、ワークショッ
プ開催、専門家派遣、研修員受入れ、プロジェクト計画作成指導などの技術協力を行い、
開発途上国の人材育成、制度づくりに貢献している。
1
保健医療分野
WHO を通じて、鳥・新型インフルエンザやエボラ出血熱、新型コロナウイルス感染
症などの公衆衛生上の危機への対応強化に努めるとともに、国立感染症研究所や国立国際
医療研究センターを中心に開発途上国への専門家の派遣や技術協力を行っているほか、エ
令和 4 年版
厚生労働白書
471