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令和5年版厚生労働白書 全体版 (101 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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活動を展開してい

居住環境が改善するとともに、少しず

係を築き、住み慣れ

つ前向きな気持ちを取り戻していっ

暮らせるまちづく

た。この機を逃さずホウカツ職員が近

。

所の介護者教室にお誘いし、参加され

第1部

つながり・支え合いのある地域共生社会

たことから、公園の清掃(週1回)や
花植え(半年に1回)の地域活動につ
【事例 2】ゴミ出し支援の見守り

ェ クト 

の活動の一環として、 ながった。現在では、その花を見るこ
2015(平成 27)年10 月、ケアマネジャー
とが外出のきっかけにもなっている。

からホウカツに「ゴミが出せなくて困ってい

声かけをすること

【事例2】ゴミ出し支援の見守り

減し孤立を防ぐ活

絆のあんしん協力員が一人暮らしのお宅を

訪問すると、いつもと様子が違うことに気づき

内に居住する絆のあんしん協力員に依頼し、

ホウカツへ連絡。蒸し暑さによる体調不良に

週 2 回のゴミ出し支援が始まった。

(平成 )年  月、ケアマネ

ジャーからホウカツに「ゴミが出せな

・自治会には帽子や

くて困っている高齢者がいる」と相談

よりしばらく入院されたが、元気を取り戻した。

現在はご本人と直接会って話すことはできな
あんしん協力員に依頼し、週2回のゴ

口での言動が気になる方や薬の管理が困難な
の管理が困難な方などをホウカツへ

新型コロナウイルス感染症の影響により、
があった。同じ団地内に居住する絆の

等の「絆づくり応援

、活動を後押しして

ミ出し支援が始まった。
いが、定期的に玄関先へゴミが出ていること
新型コロナウイルス感染症の影響
がお互いの安心につながっている。

絆のあんしん協力機関である薬局から、窓
から、窓口での言動が気になる方や薬

方などをホウカツへ連絡。その後、適切な介
連絡。その後、適切な介護保険サービ
スにつなげることができた。
護保険サービスにつなげることができた。

により、現
在はご本人
と直接会っ

足立区孤立ゼロプロジェクト

て話すこと



はできない
が、定期的


に玄関先へ
ゴミが出て

個別訪問

いることが

た事例紹介

お互いの安

気づきから社会参加

心につながっている。
一人暮らし高齢者へのゴミ出し支援

・花植え活動」

【事例3】絆のあんしん協力員・協力

ェクト実態調査に

機関からホウカツへ

れた方を、ホウカツ

 絆のあんしん協力員が一人暮らし

2

福祉制度の概要と複雑化する課題

日常的な見守りや交



る高齢者がいる」と相談があった。同じ団地



らしや日中独居等の

【事例 3】絆のあんしん協力員・協力機関
からホウカツへ

一人暮らし高齢者へのゴミ出し支援

(小括)

。劣悪な居住環境や、 のお宅を訪問すると、いつもと様子が

いことから高リス

護認定申請を提案し

違うことに気づきホウカツへ連絡。蒸

本節では、分野横断的な対応などが求められる課題として、いくつかの例をあげて見て
し暑さによる体調不良によりしばら

ながらも納得され、きたが、このほかにも、例えば、育児と介護のダブルケアを担う方、病気の治療と就労の
く入院されたが、元気を取り戻した。

がった。

 絆のあんしん協力機関である薬局
両立をしている方、メンタルヘルスに課題を抱えながら子の養育をしている方、社会的養



護が必要な児童、刑務所からの出所後に孤立し生活困窮などを抱えている方など、一人ひ

関」とは、地域に支援を
、ホウカツや民生委員に

とりの様々な背景事情から、複雑化・複合化して分野横断的な対応を求められる課題が顕
銭湯、町会・自治会、郵便局、新聞配達店、配食
連絡する等の活動を行う、区に登録した商店街、
サービス事業所など。

在化している。

これらの課題は、病気や介護などの個人的な事情を契機として、また、経済危機、大規模災
害、新型コロナウイルス感染症などの個人ではコントロールが困難な社会経済状況を契機として、
あるいはこれらが重なることにより、誰にでも起こりうるリスクである。仮に、現在、安定した生
活を送れていたとしても、私たちの生活の安定を脅かすリスクは、誰にでも起こり得るものであ
り、いつ何時、支援が必要な状況になるかは分からない。自らに支援が必要な状況になった時に、
周囲に支援を求めることができる環境にあるか、改めて自分ごととして考える必要があるだろう。
支援が必要になった時に、支援につながっていない方、手助けを求められない方をなく
し、お互いに助け合えるようにするためには、日頃から地域での課題を共有できる地域づ
くり、誰もが役割を持ち、それぞれが日々の生活に安心感と生きがいを得ることのできる
社会の仕組みが求められる。次節では、こうした課題に対する現場の実践なども踏まえ
た、地域共生社会の実現に向けた取組みの方向性について見ていきたい。

令和 5 年版

厚生労働白書

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