令和5年版厚生労働白書 全体版 (197 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html |
出典情報 | 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》 |
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現下の政策課題への対応
て行う能力開発や賃金アップに対する助成を行うとともに、
「労働移動支援助成金中途採
用拡大コース」において、中途採用者の雇用管理制度を整備した上でその採用を拡大させ
た企業への助成を行うことにより、成長企業への労働移動の促進に取り組んだ。なお、
採用等支援助成金中途採用拡大コース」として実施している。
金中途採用拡大コース」において、45 歳以上の労働者の中途採用率を上昇させる等とと
もに、当該 45 歳以上の労働者の賃金を前職と比べて 5%以上上昇させた事業主に対して
の上乗せ助成を実施した。
なお、2022 年度より、就職困難者の成長分野等の業務や一定の技能を有する業務への
労働移動を図るために、就職困難者を雇い入れ、当該業務に従事させた事業主に対して特
定求職者雇用開発助成金(成長分野等人材確保・育成コース)を支給している。
また、円滑な労働移動のための支援策として、job tag(職業情報提供サイト(日本版
O-NET)
)の整備をはじめとした労働市場の見える化にも取り組んでいる。job tag は、
2020(令和 2)年 3 月から運用している、職業に関する多様な情報を総合的に提供する
サイトであり、
「ジョブ」
(職業、仕事)
、
「タスク」
(仕事の内容を細かく分解したもの、作
業)、
「スキル」
(仕事をするのに必要な技術・技能)等の観点から職業情報を「見える化」
し、求職者等の就職活動や企業の採用活動等を支援している。
働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など
も賃金を 5%以上上昇させた再就職に対する上乗せ助成を実施し、「中途採用等支援助成
2
章
また、2022 年度は「労働移動支援助成金早期雇入れ支援コース」において、前職より
第
「労働移動支援助成金中途採用拡大コース」については、2019(令和元)年度より「中途
(2)
「人への投資」の政策パッケージ
「人」への投資を抜本的に強化するため、3 年間で 4,000 億円規模の政策パッケージを
2021(令和 3)年度から創設している。2022(令和 4)年度は、民間ニーズを反映しつ
つ、
・デジタルなど成長分野を支える人材育成の強化のため、人材開発支援助成金について、
「人への投資促進コース」を新設し、デジタル人材を育成するための訓練を高率助成と
して支援等
・非正規雇用労働者のキャリアアップのため、キャリアアップ助成金について、上記の
「人への投資促進コース」の訓練修了後に正社員化した場合に助成額を加算
・リカレント教育など生涯にわたる能力発揮の促進のため、教育訓練給付について、デジ
タル・グリーン等の成長分野の対象講座を拡充
・デジタル・グリーン等の成長分野への労働移動を円滑に進めるため、特定求職者雇用開
発助成金について、高額助成を実施
などに取り組んだ。
加えて、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」(令和 4 年 10 月 28 日閣議
決定)において、賃上げと労働移動の円滑化、人への投資という 3 つの課題の一体的改革
を進めるため、
「人への投資」の政策パッケージについて 5 年間で 1 兆円へ拡充すること
とされており、引き続き、関係省庁と連携しながら取り組んでいく。
令和 5 年版
厚生労働白書
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