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令和5年版厚生労働白書 全体版 (371 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

に向けた取組みの一環として、厚生労働科学研究事業の結果等を踏まえて、
「フッ化物洗
口の推進に関する基本的な考え方」(令和 4 年 12 月 28 日付け厚生労働省医政局長及び健
康局長連名通知)を発出するなどし、歯科口腔保健の推進を図っている。
我が国の歯科口腔保健に関する状況を把握することを目的として、歯科疾患実態調査を
2022(令和 4)年に 6 年ぶりに実施した。本調査の成果を活用して歯科口腔保健施策を
更に進めていくこととしている。
厚生労働省では、1989(平成元)年から 80 歳になっても自分の歯を 20 本以上保つこ
とにより、健やかで楽しい食生活を過ごそうという「8020(ハチマルニイマル)運動」
を推進している。また、例年 6 月 4 日から 10 日までの一週間を「歯と口の健康週間」と
しており、この期間には全国各地の自治体や歯科医師会などが様々なイベント等の取組み
を実施している。今後も様々な歯科口腔保健に関する施策の展開を図り、歯・口腔の健康
づくりに取り組んでいく。

3 循環器病対策について

我が国において、脳血管疾患は死因の第 4 位、心疾患は第 2 位であり、両疾患を合わせ

となっている。こうした状況を踏まえ、
「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病
その他の循環器病に係る対策に関する基本法」
(平成 30 年法律第 105 号)が議員立法によ
り成立し、本法律に基づく「循環器病対策推進基本計画」が 2020(令和 2)年に閣議決
定された。2023(令和 5)年 3 月に閣議決定された第 2 期の計画においても、
「循環器病
の予防や正しい知識の普及啓発」

「保健、医療、福祉サービスの提供体制の充実」、「循環
器病の研究推進」の 3 本を柱に、健康寿命の延伸や年齢調整死亡率の減少を目標として、



循環器病対策を総合的かつ計画的に推進していく。

健康で安全な生活の確保

て年間 31 万人以上が亡くなっている。また、これらの疾患は介護が必要となる主な原因

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4 腎疾患対策について

腎疾患患者は増加傾向で、2021(令和 3)年の年間新規透析導入患者数は約 4.1 万人に

上り、約 35 万人が透析療法を受けている。こうした状況を踏まえ、2028(令和 10)年
度までに年間新規透析導入患者数を 3.5 万人以下に減少させることなどを目標に掲げた
「腎疾患対策検討会報告書」に基づき、慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)
患者を早期に適切な診療につなげる診療連携体制を構築するための都道府県モデル事業な
どを実施した。2022(令和 4)年に立ち上げた「腎疾患対策及び糖尿病対策の推進に関
する検討会」での議論等を踏まえ、腎疾患対策を推進していく。

5 リウマチ・アレルギー疾患対策について

アレルギー疾患対策については、議員立法により成立した「アレルギー疾患対策基本

法」(平成 26 年法律第 98 号)に基づき、「アレルギー疾患対策の推進に関する基本的な指
針」
(2017(平成 29)年 3 月 21 日策定、2022(令和 4)年 3 月 14 日一部改正)。以下
「アレルギー基本指針」という。
)を策定した。アレルギー基本指針は、アレルギー疾患を
有する者が安心して生活できる社会の構築を目指し、アレルギー疾患対策の総合的な推進
を図ることを目的として、国、地方公共団体が取り組むべき方向性を示すものである。ま

令和 5 年版

厚生労働白書

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