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令和5年版厚生労働白書 全体版 (275 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

の調整が行われる。
よって 2023 年度の年金額改定率は、新規裁定者は 2.2%、既裁定者は 1.9%となる(図
表 5-1-4)

図表 5-1-4

2023 年度の年金額の改定(スライド)について



年金額は、賃金や物価の変動に応じて毎年度改定を行う仕組みとなっている。名目賃金変動率が物価変動率を上回る場
合は、新規裁定者(67 歳以下)は名目賃金変動率を、既裁定者(68 歳以上)は物価変動率を用いて改定する。
○この結果、2023 年度の年金額は、新規裁定者(1956(昭和31)年4月2日以後に生まれた方)は 2022 年度から+2.2%の増額改定となり、
既裁定者(1956(昭和 31)年4月1日以前に生まれた方)は 2022 年度から+1.9%の増額改定となる。

(1)物価変動率・賃金変動率

2~4年度前(直近3年度平均)の実質賃金変動率

+ 【+0.3%】(2019~2021年度平均実績値)
前年の消費者物価指数(CPI)の変動率

前年の消費者物価指数(CPI)の変動率
【+2.5%】(2022年)

【+2.5%】(2022年)

物価変動率
【+2.5%】

5

【+2.8%】

【▲0.6%】=2023年度のマクロ経済スライド調整率(▲0.3%)

キャリーオーバー分による調整


2022年度のマクロ経済スライド調整率(▲0.2%)

2021年度のマクロ経済スライド調整率(▲0.1%)

年金額改定率【+1.9%】

新規裁定者
(67歳以下)

年金額改定率【+2.2%】

(3)年金生活者支援給付金について

年金を受給しながら生活をしている高齢者や障害者などの中で、年金を含めても所得が

低い方々を支援するため、月額 5 千円を基準とし、年金に上乗せして支給する「年金生活
者支援給付金制度」が、2019(令和元)年 10 月より施行された。年金生活者支援給付金

若者も高齢者も安心できる年金制度の確立

(2)マクロ経済スライドによる調整【▲0.6%】



既裁定者
(68歳以上)



名目賃金変動率

は、消費税率を 10%に引き上げた財源を基に支給されている(2023(令和 5)年度の支
給基準額は、月額 5,140 円)


(4)年金積立金の管理・運用

1 年金積立金の管理・運用の概要
年金積立金の運用は、
「積立金が、被保険者から徴収された保険料の一部であり、かつ、
将来の保険給付の貴重な財源となるものであることに特に留意し、もっぱら被保険者の利
益のために、長期的な観点から安全かつ効率的に行う」ことが法律で定められている。
2019(令和元)年財政検証で設定された複数の経済前提をもとに、各ケースに対応で
きる長期の実質的な運用利回り(名目運用利回り-名目賃金上昇率)1.7%を運用目標と
し、厚生労働大臣が定めた年金積立金管理運用独立行政法人(以下「GPIF」という。
)の
中期目標において、
「長期的に年金積立金の実質的な運用利回り 1.7%を最低限のリスク
で確保すること」とされている。これを受けて、GPIF において、リターン・リスク等の
特性が異なる複数の資産への分散投資を基本として、長期的な観点からの資産構成割合

令和 5 年版

厚生労働白書

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