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令和5年版厚生労働白書 全体版 (144 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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一方で、地域の様々な動きに目を向けると、労働者協同組合、NPO 法人、社会福祉法
人、企業など、多様な担い手が連携し、参画する地域活動が実践されている。
行政による支援の土台とともに、地元住民や地元行政による地域を支える取組み(縦
糸)と、こども食堂や高齢者の見守り、交流の場といった様々な分野で地域を支える活動
をしている労働者協同組合、NPO 法人、社会福祉法人、ボランティア団体、シルバー人
材センター、企業などの多様な主体による地域づくりの取組み(横糸)が協働すること
で、それぞれの地域のつながりを再構築し、課題に応え、住民の暮らしと地域社会に一層



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の豊かさをもたらすことができ得る(図表 3-3-1)。その際、個々人のライフスタイルや
興味・関心、法人の持つ特性や得意分野等に応じて、様々な関わり方を選択できること

「つながり・支え合い」のある地域共生社会の実現を目指して

で、人々の意欲や能力を十分に発揮できる、持続的な取組みが拡がっていくだろう。
図表 3-3-1

市町村における縦糸と横糸による地域づくり
市町村・縦糸と横糸の地域づくり
住んでよかったと思える地域を広げるため、各市町村の創意工夫のもと、助けあい・支えあい・健康づくりなどの
縦糸と横糸が織りなす、地域づくりを進める。
テーブル=地域共生社会の実現に向けて行政主導で構築した相談支援体制
A小学校区等
コミュニティ地域



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※どの横糸と関わるかは、
各コミュニティ地域次第

(例)

域内の自治会、
町内会等の
主体的参加

B小学校区等
コミュニティ地域

C小学校区等
コミュニティ地域

介護保険の介護予防・
生活支援・移動支援のほか、
子育て支援など行政が関わる取組

高齢者支援
認知症支援
障害者支援
子ども食堂
学習支援
孤独・孤立支援
生活困窮者支援
子どもの安全
防犯活動
リサイクル
活動
里山保全活動
などなど

縦糸 =地元住民や地元行政による地域を支える取組 社会福祉協議会、民生委員・児童委員、年金委員等

資料:厚生労働省政策統括官付政策統括室作成

ここでは、行政とともに、それぞれの強みを活かして地域づくりに携わる様々な主体の
取組みについて見ていきたい。

1 ライフスタイルや興味・関心、得意分野を活かした参画の推進

(1)労働者協同組合

(労働者協同組合のように、多様な働き方を実現しつつ、地域の課題に取り組むための選
択肢も現れている)
内閣府「国民生活に関する世論調査」
(2022(令和 4)年)によると、どのような仕事が
理想的だと思うか聞いたところ、
「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が 62.8%
と最も高く、以下、
「私生活とバランスがとれる仕事」
(53.7%)

「自分にとって楽しい仕
事」
(51.9%)などの順となっている(図表 3-3-2)
。地域の課題に対応していくには、専

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令和 5 年版

厚生労働白書