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令和5年版厚生労働白書 全体版 (199 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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第2部

現下の政策課題への対応

*11
くりマイスター」
として認定・登録するとともに、企業、業界団体、教育訓練機関に派

遣し、若年技能者等に対する実技指導等を実施した。
なお、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、感染防止対策を徹底した上で、


本事業を実施している。

2



図表 2-2-2 「ものづくりマイスター」の実技指導の具体事例

実施回数:10 回
派遣先:愛知県豊橋工科高等学校(全日制課程)
指導対象:模型部 26 名(3年生5名、2年生6名、1年生 15 名)
(2、3年生メインのサーボモーター班と、1年生メインの GPS 班、パラシュート班の3つに分けて指導。

【指導の概要】
・実施内容:缶サット製作(※)を通じて、プログラミングや通信に関する技能を学ぶ。
(※)缶サットとは、マイコンやセンサー、GPS などを搭載した空き缶
サイズの模擬人工衛星のことを指す。
・目的:プログラミング・通信等に関する技能向上のため
【担当の後藤教諭からの声】
マイスターからの指導内容としては、生徒は自ら進行表を作成し、
主体的に動きながらものづくりに取り組み、ものづくりマイスター(IT 部門)から
直接学ぶことによって、プログラム通信とIoTに関する深い知識や技術を得ることが
できた。
【佐野敏幸ものづくりマイスター(IT 部門)からの感想】
指導するにあたって、生徒たちの理解がどの段階にあるのかを常に意識しつつ、
生徒たちの自主性を大切に指導することを心がけた。
技能を定着させる上では、
「①知らなかったことを学び、実践を通じて理解すること」
と、
「②理解しただけでなく、できるようになること。
」が重要で、これを意識しつつ、生徒たちの成功体験を積み上げていくことを大切
にした。
講習では、ロボット開発の過程で発生する様々な課題に生徒自身が気づき、解決策を検討し実装する経験が得られた。また、缶サット
製作の過程を切り分けて開発をしたため、チームワークの重要さを学んだ。
今回のように、高校の授業だけでなく、部活動などでITの技能を自主的に学び、取り組む姿勢や課題への対応力などがあると、メーカー
などの企業が求める問題発見力や課題解決力、チーム行動力のある人材になれると感じた。
IT 技術は常に更新されるため、今回の開発内容や技法にとらわれず、新しい技術や開発手法にキャッチアップしてほしいと思う。

働き方改革の推進などを通じた労働環境の整備など

実施職種:ロボットソフト組込

「厚生労働省ものづくりマイスター」シンボルマーク(2015 年 2 月決定)

2 各種技能競技大会等の推進*12
技能者に技能向上の目標を与えることにより、効果的な技能習得意欲の向上、ものづく
り分野の裾野の拡大や技能者の社会的評価の向上を図るとともに、若年者を始めとした国
民各層に技能の素晴らしさ、重要性をより深く浸透させることにより技能尊重気運の醸成
を図るため、以下の技能競技大会について、実施及び参加を行っている。
* 11 「ものづくりマイスター」を紹介したホームページ https:// monozukuri-meister.mhlw.go.jp/mm/mm/contents/home/
* 12 各種技能競技大会を紹介したホームページ
①若年者ものづくり競技大会 https://www.javada.or.jp/jyakunen20/index.html
②技能五輪全国大会 https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/zenkoku/index.html
③技能五輪国際大会 https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/kokusai/index.html

令和 5 年版

厚生労働白書

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