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令和5年版厚生労働白書 全体版 (386 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html
出典情報 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》
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①服薬情報の一元的・継続的把握とそれに基づく薬学的管理・指導
② 24 時間対応・在宅対応
③医療機関等との連携
を提示し、また、患者等のニーズに応じて強化・充実すべき機能として、
①積極的に地域住民の健康の維持・増進を支援する健康サポート機能
②専門的な薬物療法を提供する高度薬学管理機能
を提示し、かかりつけ薬剤師・薬局を推進している。
2016(平成 28)年 10 月からは、かかりつけ薬剤師・薬局の基本的な機能を備えた上
で積極的に地域住民の健康の維持、増進を支援する「健康サポート薬局」の届出・公表を
開始した。
また、患者の薬局の選択に資するよう、2019(令和元)年 12 月の医薬品医療機器等法
改正により、かかりつけ薬剤師・薬局における基本的機能や高度薬学管理機能を備えた薬
局を地域連携薬局及び専門医療機関連携薬局として認定し表示を認める制度が新設され
た。特に、かかりつけ薬剤師・薬局における基本的機能は、地域連携薬局及び健康サポー
ト薬局において共通した機能であり、地域包括ケアシステムの一翼を担う地域連携薬局が
健康で安全な生活の確保



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健康サポート薬局の届出を行い、地域においてその役割を担うことも医薬分業の質の向上
を推進する上で重要である。
AI、ICT 等の技術発展により、薬剤師や薬局を
取り巻く周辺環境が変化し、薬剤師の業務や薬局の
機能自体にも変化が見込まれる。こうした背景も踏
まえ、2022(令和 4)年 2 月から「薬局薬剤師の
業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ」
を開催し、あるべき薬局薬剤師の業務や薬局の機能
について、基本的な考え方を整理し、具体的な対応
等についてアクションプランとして、2022 年 7 月
にとりまとめを公表した。とりまとめでは、今後、
医療ニーズが極大化し、医療の担い手確保が困難に
なっていく中、薬局薬剤師には地域包括ケアシステ
ムを支える重要な医療職種としての活躍が求められ
ることから、対人業務の更なる充実、対物業務の効
率化、ICT 化への対応及び地域に必要な薬剤師サー
ビスを地域の薬局全体で提供することが重要であるとされた。
引き続き、国民が利点を実感できるような質の高い医薬分業を地域の実情に応じた医療
計画等に基づいて推進していく必要があり、厚生労働省ホームページ上の「おくすり e 情
(毎年 10 月 17 日から 10 月 23 日に開催)での広報活動等を通
報*27」や「薬と健康の週間」
じて、医薬品の適正使用等の啓発を行っている。
また、薬局における医療安全のため、2009(平成 21)年度から調剤時の医薬品の取り
違いの発見や疑義照会による健康被害の防止等のヒヤリ・ハット事例等の情報を収集・分
析し、情報提供する事業(薬局医療安全対策推進事業)を実施し、医薬分業の質の向上に
* 27 おくすり e 情報

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令和 5 年版

厚生労働白書

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/okusuri/index.html