令和5年版厚生労働白書 全体版 (70 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html |
出典情報 | 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》 |
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いる。
ヤト凸凹文化教室(障害児通所支援事
保育園を中心に、地域のコミュニテ
業・放課後デイサービス)との一体的
ィが形成され、徐々に広がりを見せて
な運営を実践している。
いる。
*1
ら、
「社会を
やさしくする」をビジョンと
保育園では、0〜6歳のこども達が、
し、地域の人々とともに福祉を通じた地域づ
回廊型の園舎で一緒に過ごし、年齢や
くりに取り組んでいる。
障害の有無に関わらず、友だちとの関
障害等の有無で分けず、違いを認め合うこ
章
2
福祉制度の概要と複雑化する課題
第
わりの中で学んだり、人間関係の基礎
カミヤト凸凹保育園・カミヤト凸凹文化
をつくることができる。また、部屋の
教室(同県厚木市)
中には仕切りがあるが、自由に往来す
①インクルーシブな保育
ることが可能であり、こども達が年齢
や発達度合いに応じて自分に合う環
境で暮らせるようにしている。
の下、カミヤト凸凹保育園では、障害の有無
とが重要であるとの馬場拓也常務理事の想い
さらに、放課後デイサービスとの一
で分けないインクルーシブ保育を行うととも
子ども達と地元の人々との触れあい
子ども達と地元の人々との触れあい
3、 年後を明るい未来に
体的運営により、 歳までのこども達 ③ 20 年後を明るい未来に
馬場拓也常務理事は「 年後、こど
に、カミヤト凸凹文化教室(障害児通所支援
も通う。幼少期から共に過ごすことで、 馬場拓也常務理事は「20
も達が成長したときに、保育園での経
事業・放課後デイサービス)との一体的な運
年後、こども達
一人一人の凸(長所)を伸ばしつつ、が成長したときに、保育園での経験を元に多
験を元に多様な人と認め合う感覚を
営を実践している。
保育園では、0~6
歳のこども達が、回廊
様な人と認め合う感覚を育みたい。また、こ
みんなで誰もが持つ凹(苦手なこと)
育みたい。また、こども達が豊かな関
型の園舎で一緒に過ごし、年齢や障害の有無
を補い、多様性を認め合いながら過ご ども達が豊かな関係性を持つことができる地
係性を持つことができる地域のコミ
に関わらず、友だちとの関わりの中で学んだ
福祉職が福祉を地域の中で見える化することで、地域
り、人間関係の基礎をつくることができる。
の住民が少しでもやさしくなるようにと、“社会に”で
また、部屋の中には仕切りがあるが、自由に
なく“社会を”としている。
往来することが可能であり、こども達が年齢
や発達度合いに応じて自分に合う環境で暮ら
せるようにしている。
域のコミュニティを実現したい」と熱く思い
を語っている。
ミノワホーム(同県愛甲郡愛川町)
ミノワホームでは、特別養護老人ホーム等
の高齢者介護事業等を実施している。利用者
さらに、放課後デイサービスとの一体的運
が慣れ親しんだ地域とのつながりを実感でき
営により、18 歳までのこども達も通う。幼
るとともに、満足のいく生活ができるよう
少期から共に過ごすことで、一人一人の凸
に、地域との触れ合い・つながりを重視した
(長所)を伸ばしつつ、みんなで誰もが持つ
まちぐるみのケアを推進している。
凹(苦手なこと)を補い、多様性を認め合い
ながら過ごしている。
具体的には、ミノワホームの庭空間を 24
時間パブリックスペースとして開放し、こど
発達度合いの遅いこどもがこども同士の触
もから高齢者までの幅広い世代の地元の人々
れ合いによる経験を通して自信や自尊心を持
が気軽に休憩したり会話したりできる居場所
ち、会話や集団行動について向上がみられる
を創っている。パブリックスペースを通し
等の好事例がある。
て、利用者及び幅広い世代の地元の人々が触
れ合い、顔見知りになっている。
②地域コミュニティの広がり
インクルーシブ保育を行いつつ、地域を重
視し、まちぐるみの子育てを推進している。
また、ミノワホームの駐車場を開放し、一
年に一度の「ハレ」の日である盆踊りを開催
し、千人以上の地元の人々が集まる。
こども達が散歩の折には、自然豊かな近所の
利用者や地元の人々が触れ合いを通じて人
公園や神社等で元気よく遊ぶとともに、地元
間としての温もりを感じ、地域とのつながり
の人々と気軽に触れ合い、人間としての温も
を深めていると実感している。
りを感じている。また、地元の人々が来園
し、こども達との触れ合いを楽しんでいる。
保育園を中心に、地域のコミュニティが形
成され、徐々に広がりを見せている。
*1
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令和 5 年版
福祉職が福祉を地域の中で見える化することで、地域の住民が少しでもやさしくなるようにと、“ 社会に ” でなく “ 社会を ” と
している。
厚生労働白書