令和5年版厚生労働白書 全体版 (436 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/22/index.html |
出典情報 | 令和5年版厚生労働白書-つながり・支え合いのある地域共生社会(8/1)《厚生労働省》 |
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「ASEAN の健康発展の達成の推進」をテーマとして議論を行い、「公衆衛生危機への対応
に お け る 必 要 不 可 欠 な 保 健 医 療 資 源 の 最 適 化 」 に つ い て 議 論 さ れ、「ASEAN EOC
(ASEAN 緊急オペレーションセンター)
」
、
「ASEAN + 3FETN(ASEAN + 3 フィールド
疫学ネットワーク)」
、「RRMS(ASEAN 地域医療品備蓄)」等を活用した公衆衛生危機へ
の対応能力に向けた一層の連携強化が盛り込まれた共同声明が採択された。また、2013
(平成 25)年から日・ASEAN の枠組みで高齢化対策に関する政策対話や二国間協力を推
進している。2017(平成 29)年 7 月には、UHC と高齢化をテーマに日 ASEAN 保健大
臣会合を初めて開催し、2030(令和 12)年までに各国が UHC を達成するための施策を
まとめた「日 ASEAN UHC イニシアティブ」を発表した。
(5)日中韓三国保健大臣会合
2022(令和 4)年 12 月にオンライン会議形式で開催された第 15 回日中韓三国保健大
臣会合では、パンデミックへの予防・備え・対応における協力、ユニバーサル・ヘルス・
カバレッジ(UHC)、健康的な高齢化について議論し、協力関係の維持及び一層の強化を
行うことを内容とする「第 15 回日中韓三国保健大臣会合共同声明」が採択された。
(6)その他の国際保健分野への取組み
世界的な健康危機管理の向上及びテロリズムに係る各国の連携強化等を目的とし、G7
とメキシコ、欧州委員会(EC)の保健担当閣僚等の会合として、世界健康安全保障イニ
シアティブ(Global Health Security Initiative:GHSI)が毎年開催されている。2019
(令和元)年には、フランスで閣僚級会合が開催され、コンゴ民主共和国におけるエボラ
出血熱対策について議論が行われた。
国際社会への貢献
第
章
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また、世界各国での感染症対策の能力を向上させることを目的とし、アメリカ主導で
50 か国以上の国、WHO 等の国際機関が参加している保健や財務、動物分野の閣僚等の
会合として、世界健康安全保障アジェンダ(Global Health Security Agenda:GHSA)
が定期的に開催されている。2022(令和 4)年 11 月には、第 7 回 GHSA 閣僚級会合が韓
国ソウルで開催され、新興感染症へのこれまでと現在の備え・対応とその共有、ポストコ
ロナ時代における GHSA の役割の再検討について議論が行われた。
そのほか、2023(令和 5)年 2 月に第 5 回 Tokyo AMR One-Health Conference
(AMR ワンヘルス東京会議)を開催し、2016(平成 28)年 4 月の AMR アジア保健大臣
会合にて創設された「AMR に関するアジア太平洋ワンヘルス・イニシアチブ(ASPIRE)」
の 4 つの優先領域である、①サーベイランス・システムと検査機関ネットワーク、②臨床
対応、③抗微生物薬基準水準の向上・アクセス、④研究開発を各国で協力して推し進めて
いくためにワーキンググループの進捗を共有した。さらに、厚生労働省では、2019 年 9
月開催の UHC に関する国連ハイレベル会合の準備のための議題を 2019(平成 31)年 1
月開催の第 144 回 WHO 執行理事会に提出し、タイ保健省とともに決議案をとりまとめ
た。そして、2020(令和 2)年 1 月には、タイ政府と共催して、マヒドン王子記念賞会
議(PMAC)2020/ UHC フォーラム 2020 をバンコクで開催し、UHC に関する政治的
モメンタムをどのように具体的な施策へつなげるかについて議論を主導した。
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厚生労働白書