よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[1.9MB] (107 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
出典情報 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

AE(急性間質性肺炎)は、救急治療室の受診を必要とした。

【報告者の評価】

報告者は事象(急性間質性肺炎)を重篤(入院/入院期間の延長、入院期
間:約 1 ヵ月間)と分類し、事象(急性間質性肺炎)はワクチンとの関
連あり(理由:有害事象は投与後の発症)と評価した。

【コメント】

患者は、陳旧性心筋梗塞と発作性心房細動で、報告者の病院を受診して
いた。

2023/10/20、患者は、コロナウイルスワクチン 6 回目を接種し、同日夜
間より、発熱した。その後も解熱せず、10 月 24 日に呼吸困難も出現
し、患者は報告者の病院の救急部を受診した。精密検査にて、血液検査
で、CRP 19 台まで上昇し、炎症反応を認め、BNP110 台とベースラインよ
り上昇しており、心不全の関与を疑った。胸部CT検査では、両肺すり
ガラス影を認め、また心拡大と両側胸水も認めた。循環器内科の診察で
は、心負荷所見は乏しく、心不全は否定的であった。急性間質性肺炎と
考え、患者は入院した。メチルプレドニゾロン 1000mg/日、抗菌薬(セ
フトリアキソン、レボフロキサシン)と利尿剤(フロセミド)で治療を
開始した。救急外来受診時には、SpO2 は 81%(室内気)であり、呼吸不
全があったため、入院後、ハイフローネーザルカニューラを開始した
(40L、FiO2 60%で開始)。

10 月 26 日の胸部X線では肺野陰影は改善傾向を示し、10 月 27 日より、
メチルプレドニゾロン 250mg/日に減量した。その後も症状は改善傾向を
示し、10 月 30 日には、ハイフローネーザルカニューラを離脱し、プレ
ドニンは 60mg/日まで減量した。

11 月 6 日から、プレドニンの投与は 50mg/日に減量し、現在も治療を継
続中である。

11 月 7 日の胸部CT検査では、一部炎症性瘢痕は残すものの、両肺のす
りガラス影は著明に改善しており、両側胸水;も消失した。また、11 月 7
日には、酸素投与は不要となった。

107