資料1-2-3-1 薬機法に基づく製造販売業者からの副反応疑い報告状況について(コミナティ筋注・集計対象期間における基礎疾患等及び症例経過)[1.9MB] (308 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html |
出典情報 | 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第101回 4/15)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第1回 4/15)(合同開催)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
て起き上がるのも困難な状態となり、2023/11/24 より当院神経内科に入
院となった。顔面神経の麻痺は両側に及んでおり、嚥下障害、構音障
害、味覚障害、自律神経の失調によると思われる起立困難、座位の保持
困難等があり、ギラン・バレー症候群の疑い例として同日より免疫グロ
ブリンの大量静注療法を中心とした加療が開始された。
報告者は、事象(ギラン・バレー症候群の疑い)を重篤(重篤性分類:
2023/11/24 から入院)と分類し、ワクチンとの因果関係は不明と評価し
た。
他要因(他の疾患等)の可能性は 2023/10/24 にインフルエンザワクチン
を接種したこと、また 2023/11/01-2023/11/02 に原因不明の発熱があっ
たことであった。
【報告者意見】
現段階ではギラン・パレー症候群の疑いとして加療中であり、まだ確定
診断には至っていないが、重篤な状態であることには変わりはなく、新
型コロナウイルスワクチン接種後のギラン・パレー症侯群発症疑い症例
として報告することとした。ただし、ワクチン接種後から発症までの日
数が 2 日間とかなりの短期間であり、新型コロナウイルスワクチンの接
種が今回の発症に実際に関与している可能性はそれほど高くはないと思
われる。
ギラン・バレー症候群(GBS)調査票:
1.臨床症状:報告時点までの、症状の極期における Hughes の機能尺度分
類(当てはまるものを一つ選択):歩行器、またはそれに相当する支持な
しで 5m の歩行が可能。
2.疾患の経過:単相の疾患パターンを有し、筋力低下の発現から最悪の
状態までの間隔が 12 時問から 28 日間であって、その後に臨床的安定期
を迎えた(報告時点までの内容を元に選択)。
3.電気生理学的検査(検査日:2023/11/28):GBS とは一致しない。
308