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令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (146 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_zenki_shiori.pdf
出典情報 令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/13)《東京都》
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合流式下水道の改善
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 下水道局)

公共用水域の水質改善に寄与する合流式下水道の改善について、
「合流式下水道緊急改善事業」に必要な財源を確保し、必要額を確
実に配分すること。さらに令和6年度以降も水質改善を推進するた
めの新たな制度を創設し、合流改善に関する支援継続を図ること。
<現状・課題>
東京都区部は、その歴史的、地形的特徴により、約80パーセントが合流式下
水道で整備されている。
合流式下水道は、大雨の際に市街地を浸水から守るため、汚水まじりの雨水を
河川などへ放流せざるを得ず、公共用水域の水質汚濁の一因となっており、合流
式下水道の改善は、良好な水環境の創出を進める都において重要な課題である。
また、下水道法施行令の改正に伴い、令和5年度末までに、雨天時放流水質を
BOD40mg/L以下にすることが求められている。
現在、都では、降雨初期の特に汚れた下水を貯留する施設の整備を積極的に推
進しており、令和2年度末で、貯留施設等(170万立方メートル)の整備率は
88パーセントとなっている。また、汚濁物を効率的に除去する高速ろ過施設の
整備は、水再生センター6か所で完了した。
今後も、「合流式下水道緊急改善事業」を着実に推進し、下水道法施行令の雨
天時放流水質基準を達成しなければならない。また、近年、水辺空間を活用した
まちづくりを進めているエリアが増加しており、下水道事業者に求められる責務
は大きくなっている。東京は日本の首都であり、世界から多くの人々が来訪する
ことから、東京の水環境を魅力あふれるものにすることは、良質な観光資源の創
造に資するとともに、日本の水辺空間のプレゼンスを高め、日本経済の活性化に
もつながる。このため、都の下水道事業として、更なる合流式下水道の改善対策
を推進していく必要がある。
<具体的要求内容>
公共用水域の水質改善に寄与する合流式下水道の改善について、「合流式下水
道緊急改善事業」に必要な財源を確保し、必要額を確実に配分すること。さらに、
令和6年度以降も水質改善を推進するための新たな制度を創設し、合流改善に関
する支援継続を図ること。

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