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令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (391 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_zenki_shiori.pdf
出典情報 令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/13)《東京都》
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認知症施策の総合的な推進【最重点】
(都所管局

(提案要求先 厚生労働省)
福祉保健局・病院経営本部)

認知症施策を総合的に推進するため、十分な財源を確保するとと
もに、地域の実情に応じた取組が可能となるよう、必要な措置を講
じること。
<現状・課題>
令和元年6月、認知症施策推進大綱が取りまとめられ、認知症の人や家族の視
点を重視しながら、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進することと
された。
都における認知症高齢者は、令和元年度には46万人であったが、令和7年に
は約55万人になると見込まれている。こうした中、認知症になっても尊厳を保
ちながら、住み慣れた地域で安心して生活できるよう、区市町村をはじめとする
関係機関と連携し、認知症施策を総合的に推進することが重要であり、特に、科
学的介護の推進、認知症の人と家族を支える医療・介護職等の人材育成、地域の
実情に応じた支援体制の構築が急務である。
そのためには、国において、行動・心理症状(BPSD)等に対する効果が確認
された支援手法を速やかに普及するとともに、介護事業者が取り組みやすい仕組
みとする必要がある。
また、都道府県や区市町村が効果的かつ効率的に事業を実施できる仕組みとす
る必要があるが、認知症施策推進大綱では、具体的な内容が明示されていないも
のがあるほか、都道府県や区市町村が実施すべき取組について一律にKPIを定
めるなど、必ずしも地域の実情を十分に踏まえていない。
認知症疾患医療センターについては、専門医療の提供、地域連携の推進、人材
育成など多くの機能を担っているため、関係機関が多く存在していることに加
え、人件費や物件費等が高いといった都市部の特性に合わせた配慮が必要である
が、国庫補助額が不十分な現状にある。
あわせて、今後ますます増加する認知症の鑑別診断等を円滑に行っていくため
には、認知症疾患医療センターと同等の機能を持つ医療機関も認知症の鑑別診断
等に積極的に取り組んでいくことが必要であるが、認知症専門診断管理料の対象
となっていない。
<具体的要求内容>
(1)認知症施策の具体的な事業内容や目標値を定める場合には、都道府県及び
区市町村の意見を幅広く聴取し、地域の実情に応じた事業を円滑に実施でき
る仕組みとすること。
(2)行動・心理症状(BPSD)の改善等に効果的な支援手法について、普及を
促進するため、介護報酬での評価の対象とするなど事業者が継続して取り組

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