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令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (344 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_zenki_shiori.pdf
出典情報 令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/13)《東京都》
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ヒアリ等の侵入、定着防止措置の実施
(提案要求先 国土交通省・環境省)
(都所管局 環境局・港湾局)

危険な特定外来生物であるヒアリ等を国内へ侵入定着させないた
め、関係国と協力して混入防止が確実に実施されるような仕組みづ
くりを進めるとともに、ヒアリ等が確認された場合には速やかに防
除を実施すること。国以外の者が防除を行う場合には、十分な財政
支援及び技術支援を実施すること。
<現状・課題>
平成29年6月9日に兵庫県尼崎市において国内で初めて特定外来生物であ
る「ヒアリ」が確認されて以降、これまでに「ヒアリ」及び「アカカミアリ」(以
下「ヒアリ等」という。)が全国各地の港湾施設のみならず物流拠点でも確認さ
れている。
ヒアリ等は攻撃性があり、人体への被害等を及ぼす生物であることから、ヒア
リ等が国内に定着した場合、国民の生活に大きな影響を与える可能性がある。
また、ヒアリが定着している米国では、人体への被害に加え、年間の経済損失
が60億ドルに上ると報告されており、その駆除に要する労力やコストは甚大な
ものとなることから、ヒアリ等の定着防止は正に喫緊の課題である。
そのためには、ヒアリ等を海外から侵入させないための予防的な防除が何より
重要であるとともに、侵入が見られた場合には、初期段階における徹底的な防除
と継続的なモニタリング調査による定着防止措置が必要である。
さらに、ヒアリの有翅女王アリが令和元年9月から10月にかけて東京港青海
ふ頭において見つかるとともに、最近も全国各地で発見事例が続いていることか
ら、今後は定着を想定した備えも必要である。
よって、次の事項について、国の緊急的かつ継続的な実施を強く求める。
<具体的要求内容>
(1)特定外来生物被害防止基本方針(平成26年3月18日閣議決定)の趣旨
を踏まえ、今後とも関係地方公共団体との緊密な連絡調整の下に対策を講じ
ること。
(2)ヒアリ等が定着している海外港湾等からの貨物に対し、ヒアリ等の混入を
防止する方法等を検討し、関係国と協力して混入防止が確実に実施されるよ
うな仕組みづくりを進める等、海外からの貨物に係る予防的防除を実施する
こと。
(3)上記(2)の対策が講じられるまでの間、東京港の外貿コンテナふ頭及び
その周辺におけるヒアリ等の調査について継続して実施すること。
(4)ヒアリ等が確認された場合には、速やかに根絶及び拡散防止のための措置
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