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令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (528 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_zenki_shiori.pdf
出典情報 令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/13)《東京都》
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伊豆・小笠原諸島周辺海域における中国漁船の
領海侵犯及び違法操業への対応
(提案要求先

農林水産省・国土交通省・防衛省)
(都所管局 産業労働局・総務局)

(1)中国漁船の領海侵犯及び違法操業への取締り体制の強化を継
続すること。
(2)中国漁船の違法操業により影響を受けた漁場の回復策を引き
続き講じること。
<現状・課題>
東京都の伊豆諸島、小笠原諸島は、日本の広大な排他的経済水域を支えており、
漁業はこうした島しょ地域の基幹産業である。しかしながら、平成26年9月か
ら平成27年1月にかけて、伊豆諸島、小笠原諸島周辺海域に多数の中国漁船と
みられる船舶が出現し、排他的経済水域のみならず、領海にまで立ち入り、違法
な宝石さんご漁業を行うという由々しき状態が続いた。こうした行為は、明確な
領海侵犯である。
平成27年3月に水産庁が小笠原諸島周辺海域で実施した調査によると、中国
漁船の漁網が海底に残存していることや、違法操業による宝石さんごや底生生物
への影響が確認された。
また、多数の大型漁船による違法操業により、漁場への長期的な影響が懸念さ
れることから、都では、現在、漁業調査指導船により漁場への影響調査を実施し
ている。
その後は海上保安庁や水産庁による取締りの効果もあり、中国漁船の違法操業
は確認されていない。また、令和3年3月には新巡視船「みかづき」の配備によ
り小笠原周辺域での警備体制の強化が図られた。
しかしながら、平成31年2月に母島沖の排他的経済水域内で、宝石さんご漁
業に使用する網を所有している中国漁船が海上保安庁の停船命令に従わずに逃走
する事件が発生しており、違法操業等への懸念は払しょくされていない。
引き続き以下のとおり要求する。
<具体的要求内容>
(1)貴重な水産資源を有する我が国の排他的経済水域の権益を守るとともに、
領土・領海の保全に万全を期し、都民の安全で安心な生活を確保するために
必要なあらゆる対策を、引き続き実施すること。
特に、中国漁船の違法操業に対しては、万全な措置を講じること。
(2)中国漁船の違法操業により影響を受けた小笠原諸島周辺海域の漁場環境を
回復するため、海底に残存している漁網の回収支援を引き続き講じること。

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