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令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (73 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/pdf/r5_zenki_shiori.pdf
出典情報 令和5年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/13)《東京都》
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帰宅困難者対策の推進【最重点】
(提案要求先

内閣府・総務省・財務省・国土交通省)
(都所管局 総務局)

大震災時に発生する帰宅困難者に対し、一斉帰宅の抑制、一時滞
在施設の確保、安否確認や情報提供のための体制整備、帰宅支援な
ど、総合的な帰宅困難者対策を推進すること。
<現状・課題>
東京都防災会議の「首都直下地震等による東京の被害想定報告書」(令和4年5
月)では、帰宅困難者は約453万人発生すると想定している。
首都直下地震帰宅困難者等対策協議会の調査によれば、東日本大震災において
も、鉄道の運行停止により都内で約352万人の帰宅困難者が発生し、多数の帰
宅困難者が駅前に滞留するなど、課題が顕在化した。首都直下地震等の大規模地
震が発生し、多くの人が帰宅を開始した場合、建物倒壊や火災などで、帰宅困難
者自身が危険にさらされるだけでなく、発災後に優先して実施していかなければ
ならない救助・救護・消火活動・緊急輸送等を妨げることになりかねない。
このため、企業や学校等における施設内待機や鉄道事業者等の利用者保護など
の一斉帰宅の抑制、行政と民間事業者の協力による一時滞在施設の確保、家族と
の安否確認や正確な情報提供に必要な情報通信基盤の整備、安全が確認された後
の代替輸送も含めた帰宅支援などの対策を強化する必要がある。
都ではこうしたことを踏まえ、都と国で、経済団体、鉄道事業者等と横断的な
課題について検討する協議会を設置し、官民それぞれが連携して行う対策につい
て、平成24年9月に最終報告を取りまとめた。都は、この協議会での議論を踏
まえ、平成25年4月に東京都帰宅困難者対策条例(平成24年東京都条例第1
7号)を施行しているが、対策はまだ道半ばである。
特に、民間事業者による従業員の一斉帰宅の抑制や利用者保護の徹底とそれに
必要な備蓄の推進、民間事業者による帰宅困難者の受入促進、帰宅困難者に対す
る情報提供など、広域的課題について大きな役割を果たすことは国の責務であり、
国をはじめ都や民間事業者を含めた社会全体で取り組む総合的な帰宅困難者対策
を推進する必要がある。
<具体的要求内容>
(1)「一斉帰宅の抑制」の観点から、従業員の施設内待機とそれに必要な3日
分の飲料水や食料等の備蓄を行うことについて、国として、民間事業者に対
する働きかけを強化すること。
(2)「利用者保護」の観点から、鉄道事業者や集客施設の設置者又は管理者な
どに対し、利用客の保護を図ることや、必要となる飲料水や毛布、医薬品な
どを備蓄するよう指導すること。
さらに、利用者を保護するために必要となる、利用者が安全に待機できる
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