１６

東京湾の水質改善対策の促進

（都所管局

（提案要求先 農林水産省・国土交通省・環境省）
政策企画局・都市整備局・環境局・建設局・港湾局・下水道局）

東京湾の水質改善に資する施策に対し必要な財政措置を講じるな
ど、国が中心となって広域的な視点からその実施を推進すること。
＜現状・課題＞
東京都では、５０年１００年先を見据え、持続可能なまちづくりを目指す「東
京ベイｅＳＧプロジェクト」に着手した。このプロジェクトでは、水と緑溢れる
都市づくりのひとつとして、「泳げる東京湾」の実現を目標に掲げている。
一方、東京湾の水質については、有機汚濁の代表的な水質指標であるＣＯＤ（化
学的酸素要求量）がこの２０年間で大幅には改善されておらず、窒素、りん等の
流入による東京湾の富栄養化に伴う赤潮や青潮の発生、雨天時における糞便性大
腸菌群の増加などの課題が依然として存在する。東京湾は東京都以外からの汚濁
負荷の排出割合が約７割を占めており、水質を改善するには、関係する全ての自
治体の協力が欠かせない。
現在、「東京湾再生のための行動計画（第二期）（平成２５年５月３１日付東京
湾再生推進会議策定）」に基づき、東京湾再生に向けた取組が進められており、関
係する他の自治体とともに広域的な取組を進めることが重要となっている。

＜具体的要求内容＞
東京湾の水質改善に向け、関係自治体が取り組む以下の施策に対し、必要な財
政措置を講じるなど、国が中心となって広域的な視点からその実施を推進するこ
と。
○下水道
合流式下水道の改善、高度処理の導入促進、未整備地域の整備促進等
○雨水流出抑制
貯留・浸透施設の設置等
○農業集落排水施設
未整備地域の整備促進、老朽化施設の更新整備、高度処理の導入促進等
○河川・港湾
河川や運河等での汚泥しゅんせつ等の有機汚濁対策、湿地や河口及び港湾にお
ける干潟整備等の自然再生

- 335 -