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令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (157 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf
出典情報 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》
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下水道事業における財源の確保

下水道施設における老朽化対策の推進【最重点】
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 下水道局)

(1)下水道事業を継続的かつ計画的に遂行し、安定的に汚水処理
や雨水排除機能を確保していくため、下水道施設の老朽化対策
に係る財源を確保し、必要額を確実に配分すること。
(2)管きょの老朽化対策を支援する恒久的な制度として、老朽化
対策に係る新たな交付制度を創設すること。
<現状・課題>
東京都では、下水道施設の老朽化対策とあわせて雨水排除能力の増強や耐震性の
向上などを図る再構築を推進している。
東京都区部では、延長約1万6千キロメートルにも及ぶ下水道管を管理する中、
法定耐用年数50年を超えた管きょの延長が既に全体の約20パーセントに達し、
再構築を行わない場合、今後20年間で約68パーセントまで急増する。また、
約8割が合流式下水道であるため、管きょの老朽化は、汚水処理機能の低下によ
る住民生活や社会経済活動への甚大な影響のみならず、雨水排除機能の低下によ
る浸水リスクの増大にもつながる。
あわせて、水再生センター・ポンプ所等についても、97施設のうち約3割が
稼働から50年を経過している。さらに、事業開始から50年を経過した多摩の
流域下水道でも施設の老朽化が進行中であり、老朽化対策は喫緊の課題である。
都における下水道工事は、用地の確保や地下埋設物がふくそうしている等、事
業者間の調整や工事の施工が非常に困難であり、事業の着手・完了までに多くの
費用と期間を要するため、財源の中長期的な確保が不可欠である。
加えて、口径にかかわらず整備から50年を経過した管きょを交付対象として
いた「下水道老朽管の緊急改築推進事業」は、平成29年度末で終了しており、
計画的に管きょの再構築事業を推進するための恒久的な交付制度の創設が求めら
れている。
<具体的要求内容>
下水道サービスの継続的かつ安定的な提供のためには、法の規定に基づき国の
責務としての国費負担が不可欠である。
(1)今後も、下水道事業を継続的かつ計画的に遂行し、安定的に汚水処理や雨
水排除機能を確保していくため、下水道施設の老朽化対策に係る財源を確保
し、必要額を確実に配分すること。
(2)老朽化した下水道管が急増する状況においても、首都機能を確保し都民の
安全・安心で快適な生活が確保されるよう、口径にかかわらず、下水道管の
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