よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (301 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf
出典情報 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

れ、令和5年度からは、国は、GXリーグ参画企業による自主的な排出量取引(以
下、「GX-ETS」という。)を試行的に開始するとしている。
都では、平成22(2010)年度に「温室効果ガス排出総量削減義務と排出
量取引制度」を開始し、令和3(2021)年度には、基準排出量 ※ から33%
の削減を実現した。本制度の開始後も、都内総生産が増加する一方、都内最終エ
ネルギー消費は減少し、経済成長と省エネルギーの両立を実現している。
国のGX-ETSでは、企業が自主的に設定した目標に基づき削減量を評価す
る仕組みとしているが、国の削減目標の達成、さらには、脱炭素社会の実現に向
けては、排出量の総量削減義務を伴う仕組みの早期導入が不可欠である。
また、「地球温暖化対策のための税」が平成24年10月から導入されたが、
税の導入に伴う税収に関し、気候変動対策における国と地方の役割分担を踏まえ
た財源配分が課題となっている。
※基準排出量:制度対象事業所が選択した 2002年度から2007年度までの
いずれか連続する3か年度排出量の平均値
<具体的要求内容>
(1)
ア IPCC『1.5℃レポート』の内容を踏まえた2030年までの取組
を加速すること
IPCC特別報告書「1.5℃の地球温暖化」(2018年10月)の
内容を踏まえて、2030年までの温室効果ガス削減に向けた取組を加速
すること。
再生可能エネルギーの基幹エネルギー化や電化が困難な分野における熱
エネルギーの脱炭素化、再生可能エネルギー由来のCO₂ フリー水素の活
用など、脱炭素社会を実現するエネルギー構造転換に係る2030年まで
の取組内容の具体化を図ること。
脱炭素熱がいつ頃から活用できるかという見通しは、今後の都市開発等
の在り方に大きく影響を与えるため、今後の普及拡大に向けた2030年
までの取組内容の具体化と早期実用化に向けた取組を推進すること。
自らの強い意思表明と具体的施策を礎に、「持続可能な開発目標(SD
Gs)」の実現にも寄与する、一層野心的な計画策定を目指すものとし、
国際社会が進める脱炭素社会の実現に向けて先導的な役割を果たしていく
こと。
イ 2050年カーボンニュートラルまでの道筋を示すこと
IPCC第6次評価報告書の科学的評価を踏まえ、国が2035年やそ
の後のカーボンニュートラルまでの削減目標や主な具体的取組の水準な
ど、我が国のカーボンニュートラルまでの道筋を早期に示すこと
ウ カーボンプライシングなど脱炭素社会実現のための規制的措置を含む
総合的な施策の早期構築
既存火力発電については、更なる高効率化と脱炭素化を図る必要があ
る。このためにも、火力発電所を対象としたCO₂ 排出量の削減義務化や

- 295 -