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令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (523 ページ)

公開元URL https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf
出典情報 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》
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梅毒・エムポックス対策の充実
(提案要求先
(都所管局

厚生労働省)
福祉保健局)

(1)梅毒などの性感染症についての疫学的研究等を進めるととも
に、国民への普及啓発を強化すること。また、自治体が行う予防
や感染拡大防止のための取組に対する支援を充実させること。
(2)エムポックスについて、早急に知見の収集・分析を行い、普及
啓発や注意喚起、国内における医療提供等の体制構築を行うこ
と。
<現状・課題>
都内の梅毒患者報告数は、令和4年において過去最多の約3,700件となり
急増している。特に女性の報告数は直近10年で約40倍となっている。急激な
患者数増加の要因は、これまでのところ十分に究明されていないが、更なる感染
拡大が危惧される状況である。梅毒は、感染後も無症状であったり、一時的に症
状が消失することもあり、感染拡大を防止し、確実な治療に結びつけるためには、
予防や受診・検査の重要性の啓発を進めるとともに、医療機関において確実な診
断が行われるよう情報提供等を強化するなど、一層の対策が求められる。
令和4年5月以降、欧米を中心にヒトからヒトへの感染例の報告が続いている
エムポックスについては、同年7月に都内において初の国内事例が発生した後、
令和5年1月以降、都内における患者等の報告数が増加し、かつ、そのほとんど
が海外渡航歴のない事例となっている。エムポックスについては、性的接触によ
る感染の広がりについても指摘されており、こうした観点も踏まえた感染拡大防
止策を講じる必要がある。
また現在、国内各地においても患者発生等が報告され、全国的な感染拡大が懸
念されることから、国として感染拡大防止に向けた対策を強化することが必要で
ある。
<具体的要求内容>
(1)梅毒について、急激な患者増加の要因究明のための疫学研究等を推進する
とともに、感染が急増している女性若年層を中心に幅広い年齢層に向けた普
及啓発を強化すること。
また、自治体が実施する性感染症の予防等の啓発・検査体制の拡充、医療
従事者への情報提供や研修機会の提供等、感染拡大防止のための取組に対す
る支援を充実させること。
(2)エムポックスについて、重症度や感染力等に関する知見を早急に収集・分
析の上、感染やまん延の防止に向けた普及啓発・注意喚起、治療薬の開発支
援・早期承認、対応可能な医療機関の拡充など、拡大防止に向けた取組を早
急に実施すること。
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