令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (603 ページ)
出典
公開元URL | https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf |
出典情報 | 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》 |
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高病原性鳥インフルエンザ対策の強化【最重点】
(提案要求先
(都所管局
農林水産省)
産業労働局)
(1)高病原性鳥インフルエンザの発生要因を解明すること
(2)農場バイオセキュリティの徹底に向けた支援を強化すること
<現状・課題>
平成16年に国内で79年ぶりに発生した高病原性鳥インフルエンザは、これ
まで断続的に発生がみられたものの、令和2年以降、毎年発生し、令和4年シー
ズンにおいては、過去最大規模の発生となった。
この間、国は家畜伝染病予防法に定める飼養衛生管理基準の改正を幾度も行
い、都道府県は本基準を遵守するよう家きん飼養者に対し指導を行ってきた。
しかし、依然として本病の発生は継続しており、ここ近年では鶏舎内にウイル
スを持ち込む野鳥の侵入防止に効果があるといわれるウインドレス鶏舎での発生
が複数例確認されている。また、発症した鶏の位置も鶏舎入口から離れた場所で
確認されている。
これ以上の発生を防ぐためには、発生事例にかかる疫学調査の迅速な実施と、
今まで検討されていない全ての要因について検証を行い、ウイルス侵入経路を特
定し、発生要因を解明する必要がある。
また、家きん飼養者にとって、飼料費や空調に要する電気代等の経費が高止ま
りしている中で農場バイオセキュリティ(家畜への病原体の侵入や病気のまん延
を防ぐための取組)の徹底を図ることは、経営的な負担が大きいことから、その支
援を強化する必要がある。
<具体的要求内容>
(1)高病原性鳥インフルエンザの発生要因の解明
発生事例にかかる疫学調査の迅速な実施と、養鶏施設の構造や野生動物に
おけるウイルスの保有・消失期間など、考えられる全ての要因について実証
試験も含めた検証を行い、ウイルス侵入経路を特定し、発生の要因を解明す
ること。
(2)農場バイオセキュリティの徹底に向けた支援の強化
国は、家きん飼養者が農場バイオセキュリティに取り組む場合、その経費
の2分の1を助成しているが、対策の徹底に向け、その補助率を引き上げる
とともに、速やかに活用できるよう改善を図ること。
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