令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (370 ページ)
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公開元URL | https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf |
出典情報 | 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》 |
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国は、森林を適正に管理し、林業・木材産業の持続性を高めながら成長発展さ
せることで2050カーボンニュートラルも見据えた豊かな社会経済の実現を目
指すこととしており、森林循環の促進及び国産木材利用をより一層進めることが
必要である。また、花粉発生源対策については、花粉が都県境を越えて飛散する
ことから、国が先導して広域的な対策に取り組むことが必要である。
このため、以下の要求を行う。
<具体的要求内容>
(1)森林循環に資する国産材の利用促進施策の拡充
伐採したスギ等の国産材を積極的に利用するため、国産材を使用した塀な
ど、幅広い用途での普及を加速させる財政支援を継続的に行うこと。
また、民間利用での一層の利用促進や中高層建築物の木造化に向け、技術
研究開発や設計・施工を担う人材育成などの施策を拡充すること。
(2)森林循環の促進に必要な基盤整備や低コスト化推進のための施策の強化
森林の多面的機能の発揮と森林循環の促進に向け、林道等の基盤整備、森
林の所有者や境界の明確化、林業におけるデジタル技術の活用、架線系高性
能林業機械の開発・普及への支援を強化すること。
また、急傾斜地等での木材搬出に必要な、林業架線作業主任者の資格を取
得するための講習会の講師の要件が極めて限定的であるため、その要件を緩
和すること。
(3)実態に即した森林整備の推進に向けた森林経営計画制度の認定要件の見直
し
木材価格の低迷等により、管理や伐採更新が進まない森林について、林業
経営体の実態に即した整備が適切に進むよう、森林経営計画における伐採上
限や間伐要件を緩和するなど制度の見直しを図ること。
(4)花粉発生源に対する抜本的な対策の実施
国が先導し、戦後植林された全国の人工林において、花粉の少ないスギ等
への植え替えが広域的に進むよう、花粉発生源対策を抜本的に強化すること。
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