令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (263 ページ)
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公開元URL | https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf |
出典情報 | 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》 |
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バス事業の環境整備の促進
(提案要求先 国土交通省)
(都所管局 交通局)
バスの利用促進を図る施策を推進すること 。
<現状・課題>
(1)現在のノンステップバスは、前扉から中間扉までは通路がフラットであ
るが中間扉より後方に段差が生じている。交通局ではより一層のバリアフ
リーを追求するため、車内の通路後方にある段差を解消した「フルフラッ
トバス」を平成30年度に日本で初めて導入し、営業運行を開始した。
この取組は、公共交通機関の車両等に関する移動等円滑化整備ガイドラ
イン(バリアフリー整備ガイドライン 車両等編)の望ましい例とされて
いる。また、利用者や他のバス事業者など様々な方面から、事業の方向性
に対しては評価を得ている。
一方、フルフラットバスは国内メーカーでは開発がされておらず、外国
メーカーのみが製造しており、現在の車両は構造や大きさ等、ベースの仕
様が国産とは異なっていることから、幅員の狭い箇所が多いなど外国と道
路構造の異なる国内においては、走行可能な路線が限定される。また、車
両後方の通路幅が狭いことにより、誰もが後方まで移動しやすくなるとい
うフルフラットバスの長所を十分に活かせていないほか、価格においても
輸入による輸送費用等の経費を要するため、国内メーカーに比べて高額と
なるなど様々な課題がある。
(2)交通局では、バス接近表示装置や駅等におけるバス案内用デジタルサイ
ネージを設置するなど、案内システムにより利用者の利便性向上を図って
いる。
<具体的要求内容>
(1)フルフラットバスについて、乗合バスの目指すべき将来像として明確に
位置づけるとともに、標準仕様の策定や国内メーカーによる開発に向けた
積極的な支援を行うこと。また、ノンステップバスと比較し高額となるフ
ルフラットバスを導入するバス事業者に対し、ノンステップバスとの差額
を補助するなどの支援を行うこと。
(2)バスの利便性を向上させるために、事業者が行う案内システムなどの整
備に対して引き続き支援を行うこと。
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