令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求 (580 ページ)
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公開元URL | https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/collaboration/PDF/r6_zenki.pdf |
出典情報 | 令和6年度 国の施策及び予算に対する東京都の提案要求(6/15)《東京都》 |
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伊豆・小笠原諸島周辺海域における中国漁船の
領海侵犯及び違法操業への対応
(提案要求先 水産庁・海上保安庁・防衛省)
(都所管局 産業労働局・総務局)
(1)中国漁船の領海侵犯及び違法操業への取締り体制の強化を継
続すること。
(2)中国漁船の違法操業により影響を受けた漁場の回復策を引き
続き講じること。
<現状・課題>
東京都には伊豆諸島、小笠原諸島に至る日本の約4割を占める広大な排他的経
済水域があり、基幹産業として漁業が営まれ、島しょ地域の経済を支えている。
この伊豆諸島、小笠原諸島周辺海域に、平成26年9月から平成27年1月に
かけて、多数の中国漁船とみられる船舶が出現し、排他的経済水域のみならず、
領海にまで立ち入り、違法な宝石さんご漁業が行われた。
また、平成27年3月に水産庁が小笠原諸島周辺海域で調査し、中国漁船の漁
網が海底に残存しているなど、違法操業による宝石さんごや底生生物への影響を
確認した。
さらに、平成31年2月に母島沖の排他的経済水域内で、宝石さんご漁業に使
用する網を所有している中国漁船が海上保安庁の停船命令に従わずに逃走する事
件が発生した。
都は、現在、漁業調査指導船により漁場への影響調査を定期的に実施している。
国においては、海上保安庁や水産庁による取締りが行なわれており、令和3年
3月には新巡視船「みかづき」の配備により小笠原周辺域での警備体制の強化が
図られた。
こうした対策の効果もあり、現在、中国漁船の違法操業は確認されていないが、
今後も、違法操業への懸念は払しょくされていないことから、引き続き以下のと
おり要求する。
<具体的要求内容>
(1)貴重な水産資源を有する我が国の排他的経済水域の権益を守るとともに、
領土・領海の保全に万全を期し、都民の安全で安心な生活を確保するために
あらゆる必要な対策を、引き続き実施すること。
特に、中国漁船の違法操業に対しては、万全な対策を講じること。
(2)中国漁船の違法操業により影響を受けた小笠原諸島周辺海域の漁場環境を
回復するため、海底に残存している漁網の回収支援を引き続き行うこと。
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