参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (1168 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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節症状や緑内障に対して手術療法が必要になる場合がある。
腎症に対しては特異的な治療法は存在しないが、腎機能に応じた慢性腎疾患の治療を行う。慢性的な
糸球体(特に上皮細胞)障害に対し、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアンジオテンシン II 受容体拮抗薬
などの腎不全予防治療が一定の効果を有すると考えられている。末期腎不全に至った場合には維持透析
あるいは腎移植を要する。
5.予後
腎症が生命予後を規定する。3~5割に腎症を合併する。小児期に発症することも多い。そのうち1~3
割で末期腎不全へと進行する。重度の蛋白尿を呈する症例は腎機能が低下しやすい。また腎機能低下症
例では LMX1B の LIM ドメインの N 末端あるいはホメオドメインに変異を有する症例が多い。
○ 要件の判定に必要な事項
1. 患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
約 500100 人未満
2. 発病の機構
不明(LMX1B 遺伝子異常によることが明らかになっているが、発病の機構は不明。)
3. 効果的な治療方法
未確立(対症療法のみである。)
4. 長期の療養
必要(腎不全に対する治療や腎代替療法が必要となる場合がある。)
5. 診断基準
あり(日本腎臓学会と研究班が共同で作成した診断基準)
6. 重症度分類
慢性腎臓病重症度分類で重症に該当するもの(下図赤)あるいはいずれの腎機能であっても尿蛋白/ク
レアチニン比 0.5g/gCr 以上のものを、重症として対象とする。
○ 情報提供元
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業
「小児腎領域の希少・難治性疾患群の診療・研究体制の発展」研究班
研究代表者 北里大学医学部小児科学 教授 石倉健司
日本腎臓学会
当該疾病担当者
東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科 教授 横尾隆
日本小児科学会
当該疾病担当者 東京大学医学部小児科 講師准教授 張田豊
日本腎臓学会