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参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (395 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html
出典情報 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》
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5.予後
頻脈のある患者は注意が必要で、心房細動のため若年で脳梗塞を起こした病歴のある症例もある。ま
た、ごく少数ではあるが、β 型甲状腺ホルモン受容体異常の程度が強く、生後まもなく重い甲状腺機能低
下症の症状を示す症例もある。このような症例では、通常の甲状腺機能低下症の患者と違い血液中の甲
状腺ホルモン濃度は上昇しているが、甲状腺ホルモン剤の投与により甲状腺機能低下による症状が緩和
されるため、速やかに遺伝子診断により診断を確定する必要がある。また、患者が妊娠した場合で児が変
異を持たない場合、甲状腺中毒症により低出生体重児となることがある。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(令和元年度医療受給者証保持者数)
約 3,000100 人(研究班による)未満
2.発病の機構
不明(TRβ 遺伝子の変異などが示唆されている。)
3.効果的な治療方法
未確立(根本的治療法なし。)
4.長期の療養
必要(長期に頻脈や注意欠陥多動障害を示す症例、甲状腺機能低下症の症状を示す症例がある。)
5.診断基準
あり(研究班作成診断基準あり。)
6.重症度分類
研究班の重症度分類用いて、中等度以上を対象とする。
○ 情報提供元
「ホルモン受容機構異常に関する調査研究班」
研究代表者 大阪大学 大学院医学系研究科和歌山県立医科大学 内科学第一講座 教授 大薗
水尚史

恵一赤