参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (674 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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表.ラスムッセン脳炎の診断基準
臨床症状
Part A
Part B
• 焦点性発作((EPC の有無を問わない) )
• EPC or
and
• 進行性一側半球機能障害
• 一側半球機能障害
脳波
•
一側半球の徐波化(発作間欠期発射の
有無は問わない。) and
• 一側半球のみから起始する発作
MRI
•
一側半球局所性焦点性皮質萎縮 and
•
皮質又は白質:T2/FLAIR 高信号 or
•
同側尾状核頭:高信号又は萎縮
• 進行性一側半球局所性焦点性皮質萎縮
•
組織
活性化ミクログリア(結節を形成することが
多い)と反応性アストロサイトグリオーシス
を示す伴う T 細胞優位の脳の炎症脳炎
and
•
多数のマクロファージ、形質細胞、又は
B 細胞が脳実質内に浸潤していない and
•
診断
A の3項目全て
ウイルス封入体がない
B の3項目のうち2つ
※EPC=持続性部分てんかん(Epilepsia partialis continua)
鑑別診断
以下の疾患を鑑別する。
一側性のてんかん症候群では皮質異形成、片側巨脳症、片側痙攣・片麻痺・てんかん症候群、腫瘍などを鑑別
する。代謝性疾患では糖尿病やミトコンドリア脳筋症、炎症性疾患では血管炎や傍腫瘍性脳炎などを検討す
る。
<診断のカテゴリー>
表の Part A のうちの3項目全てを満たすか、Part B の3項目のうちの2項目を満たし、鑑別診断を除外して
診断する。Part B の場合で組織所見がない場合は造影 MRI と CT で一側性血管炎を除外する。