参考資料3 診断基準等のアップデートの概要 (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46002.html |
出典情報 | 厚生科学審議会・社会保障審議会(合同開催) 厚生科学審議会疾病対策部会難病対策委員会(第73回 11/26)社会保障審議会小児慢性特定疾病対策部会小児慢性特定疾病対策委員会(第4回 11/26)(合同開催)《厚生労働省》 |
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れにせよ、症状が進行する前にあらかじめ、どのような治療法を選択するかについて話合いを、早めに、十
分に時間をかけて行うことが大切である。
また、進行に伴いコミュニケーション手段を考慮することが重要であり、症状に応じた手段を評価し、代替
コミュニケーション手段の習得を早めに行うことが大切である。体や目の動きが一部でも残存していれば、
文字盤や意思伝達装置などの IT 機器および適切な入力装置の選択により、コミュニケーションが維持でき
ることが多い。脳波を使う方法も報告されている。いずれにせよ、症状が進行する前にあらかじめ、どのよう
なコミュニケーション機器を選択するかについての話合いを、早めに、十分時間をかけて行うことが大切で
ある。
5.予後
症状の進行は比較的急速で、呼吸補助をおこなわない場合、発症から死亡までの平均生存期間中央値
は約 3.5~4 年といわれているが、正確な調査はなく、個人差が非常に大きい。進行本邦の多施設共同
ALS 患者レジストリ研究や欧州の研究によれば、高齢発症、球麻痺発症、呼吸筋発症、早期の顕著な体重
減少、努力性肺活量の低下、そして頸部屈筋の筋力低下は球麻痺型が最も速い予後不良とされ、される。
発症から3か月 1 年以内に死亡する呼吸不全となる例もある。一方では、進行が遅く、呼吸補助無しでなく
10 数年の経過を取る示す例もあり、症例ごとに個別性を考慮した細やかな対応が必要となる。
○ 要件の判定に必要な事項
1.患者数(平成 24 令和元年度医療受給者証保持者数)
9,096894 人
2.発病の機構
不明(遺伝子異常等との関連が考えられている。)
3.効果的な治療方法
未確立(根治的治療法はない。)
4.長期の療養
必要(進行性の経過をとる。)
5.診断基準
あり
6.重症度分類
研究班による ALS 重症度分類を用いて、2以上を対象とする。
○ 情報提供元
「神経変性疾患領域におけるの基盤的調査研究班」
研究代表者 国立病院機構松江医療センター 名誉院長 中島健二